その1 ~ 男物の白大島を仕立て直した物
母のお店のお客様のAさんからのお下がりです。
私を娘の様に可愛がってくれたAさんは、こんな人
母が、男物から女物に仕立て直してくれました。
博多織の帯を合せました。
単衣の着物には、芯の入っていない単衣の帯を合せたいです。
暑いですし。
小物はグリーンを選びました。
帯揚げは、ぼかしになっているので、左右で濃淡の出るように工夫して締めています。
ちなみに、この着物ですが、昨年、思い切って自宅で洗ってみました。
エマールで
ネットに入れて
洗濯機で
生乾きのうちにアイロンを掛けたら、ちゃんと着られるようになりました。
アイロンかけは、大変でしたけど。
絹の紬を洗うことを強くお勧めは致しませんが、
呉服屋さんにお願いすると、けっこうなお金がかかります。
私のようにバイトで仕事着に着るとか、普段着でしたら、紬を洗濯機で洗うことも選択肢の一つにしても良いかと思います。
その2 ~ 母のお気に入りの白大島のお下がり
母が言うには、本場大島紬では無いそうですが、それでも大島は、大島。
軽くてとても着心地が良いです。
実は、この帯は、母の流派の名古屋帯です。
河藤流という新舞踊の流派なので、
水と藤をイメージしたデザインの、着物や、帯などが何種類もある内の一つです。
藤は、その房の様子が、実った稲穂をイメージさせるので、豊作を意味する図案なのだそうです。
以前から、絽などの薄物に藤の柄を度々見かけることがありました。
花の時期ではないけれど、豪華な印象のデザインを重視!なのかと思っておりました。
ところが、稲が順調に実ってくると、首を垂れてくる、そのイメージが藤なのです。
正に、夏や秋の初めに相応しい文様だったという訳です。
小物類は、グリーンを選びました。
ちなみに、着物が単衣に変わると、小物だけではなく、襦袢も変わります。
衿も絽から塩瀬に変わります。