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友♡遠方より来るその1~仲居さん日記65

私のバイト先は、結構な観光地である浅草にあります。

       雷門のイラスト

そこで仲居さんをしています。

 

いつか、ブログ友の方がお出で下さるという夢を見たことがあります。

 

夢の中では、もう、一目でその方と解かるんです。

私が走り寄って、

ほほあんで~~~す!

とご挨拶をしたところで目が覚めました。

ドキドキしていました。

 

そんな夢のようなことが現実におこりました!!!

 

夢とは違い、その日ご予約頂いていることは存じておりました。

数日前からドキドキ

あまりに私がときめきを訴えるので、他のスタッフの皆さんが、男性?とあらぬ疑いを持ったほどです。

 

お会い出来るのは本当に楽しみ!

東京滞在の、限られたお時間の中で、わざわざバイト先にお出で下さる事に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

でも、どうしよう。

仲居さん日記でも、お客様に恵まれて楽しかったことばかり書いています。

大失敗したことは伏せてあります。

出来る仲居さんだと思っていらっしゃったらどうしよう。

 

現実の私は、かなりの粗忽者。

鯛めしをよそおうとして

あっ!お茶碗な~い

とか、、、

天ぷらを運んで、

しまった!天つゆ忘れた

とか、、、

 

土、日は先輩仲居さんが、天つゆは?とか、ホローして下さいます。

ありがたいことです。

 

先日は、板長にまで、天つゆは?と聞かれ

無駄に行ったり来たりしているのを見られてるなぁ~と実感したのでした。

 

遠方から来て下さって、こんな私をご覧になってガッカリされるのではないでしょうか。

心配、、、

 

当日、朝

仕方ない。

私はわたしだもの。

有りのままの私を見て頂きましょう。でも、どきどき、、、

 

開店少し前から、入り口で見張っていました。

夢でも、一目でわかったもの。絶対わかるはず。

エレベーターを降りられたら、跳んで行ってお迎えしよう!どきどき、、、

 

ところが、当日は、平日には珍しくご予約が入っていて、他のお客様を接客中に、私の大切な方はお席に着かれてしまいました。

 

社員さんに、”いらしたよ”と教えて頂いて、慌ててご挨拶に出ました。

 

ご予約のお席に着かれていらっしゃるその方は

おおおおおおおおお

イメージ通り

 

”ほほあんでございます”

とお声をかけますと、お嬢様ともどもお立ちになって、満面の笑顔で、お馴染みのペンネームを、お嬢様は登場人物の名前を、おっしゃって下さいました。

 

なんだろ?

不思議な感じ。

初対面なのに、旧知の仲?

それは、その方のブログの中に度々登場されるお嬢様も同じです。

 

でも、ドキドキは続きます。

 

お隣のお客様へお出しする味噌椀をひっくり返しました。

丸盆の中でしたのが不幸中の幸い。

お盆の縁って役にたちます。

でも

覆水盆に返らず

 

急いで板場に謝ります。

ほほあん

”すみません。お味噌汁をひっくり返しました。あがってま~す”

 

煮方のTさん

”あっ、いいよ。すぐに新しいの出すよ”

 

バイト先の今の板場は皆さんが優しいのです。

 

んんんん、いかん、この優しさに甘やかされている。

 

 

そうだ!証拠の汚れたお盆をそのままにして、洗い場さんに叱ってもらいましょう。

洗い場さんは、仲居さんよりも遅く店に入ります。

 

その日の洗い場さんは、私が入った時の先輩仲居さんで、もう気を使って仕事をするのは嫌!ということで、洗い場をなさっています。

 

いらしたので、

ほほあん

”お味噌汁、ひっくり返しました。お盆がこんなです”

 

洗い場のSさん

”はいはい。大丈夫だよぉ”

 

優しくされてしまいました。

こんなことなら、せめてお盆を私が洗っておけば良かったです。すみません。

 

板長に

ほほあん

”緊張するってことは、良く見せようとしてるのかな?わたし”

板長

”そんなことも無いだろ。知り合いがくればあがるよ”

 

板長も優しいです。

 

合間に、ご家族勢揃いのお写真を見せて頂きました。

絵に描いたような、とはこのこと。

拝見するだけで幸せのお裾分けを頂けます。

+ブログの登場人物が勢ぞろいで面白いです。

 

こちらは母の写真を見て頂きました。

3種のビールを前にして、比較的ご機嫌な最近の母

 

 

まだ踊りの先生をしてた頃の母

新橋のママだったころの母

スマホにあったものを見て頂きました。

 

お料理を運ぶ度に少しだけお話をさせて頂きました。

この方のブログのファンではありましたが、もっともっと大好きになりました。

 

何の関係も無い私にお優しい。

もう、まなざしから違うのです。

いいえ、この方は何方に対してもお優しいのでしょう。

 

とてもとてもユーモアのある方で、反面、繊細な方だとな存じておりました。

そのうえ、とても上品な方でした。

品ってどうすれば身に付くのかしら?

 

顔やたたずまいには、その人の人生が出てしまいます。

私、、、

ギスギス、イライラが顔に出ていないかしら?

 

この方にお目にかかれたことにも意味があるはずです。

美しく歳を重ねるにはどうしたら良いか

考える機会を頂いた気が致します。

 

お嬢様は、笑顔が素敵な、それはもう可愛い方でした。

けっこう飲まれます( ´艸`)

 

帰宅すると

”どうだった?”

ほほあん

”思ってたより、さらに、さらに、さらにいい人だったよぉ~”

 

”良かったねぇ”

 

母とビールで乾杯!しました。