このところ、七五三のお客様がお見えになることが多く
その可愛らしさに癒されています。
5歳の坊ちゃんの七五三のお祝いのお部屋でした。
ご両親様と、お祖母様お一人と、2歳の妹さんがご一緒でした。
主役はもちろん、5歳の坊ちゃん
ご両親様も、そこは充分に考慮され
妹さんには 子ども弁当
坊ちゃんには、 子ども会席 という弁当よりもお高いものをご予約でした。
朝のセットをしているときから、この差の意味が伝わってきます。
だけど、、、う~ん
ご来店です!
お衣装は既に脱いでしまわれたのか、ラフなご様子の坊ちゃんですが
なかなかのイケメン!将来が楽しみです。
しかも、とてもしっかりされています。
”本日はおめでとうございます” と、申し上げた私に
ご両親様だけでなく、ご本人も
“ありがとうございます”と、はっきりとお返事下さいました。
もう、おばさんのハート鷲づかみですよ。坊ちゃん!
あまりに賢そうなご様子に、無茶降りしてみました。
”坊ちゃん、乾杯のご挨拶を御願いします”
坊ちゃんは、お母様に
”なんて言うの?” とお尋ねになりましたが、ハッキリと、元気よく
”今日は、どうもありがとうございました。乾杯!” とおっしゃいました。
付け加えて
”足立のばぁばも来てくれてありがとう” って、お隣に座ったお祖母様と乾杯なさいました。
満点です!坊ちゃん!
”はい。最初に今日の主役の坊ちゃんにお出しいたします”
茶碗蒸し、お造り、焼き物、煮物、揚げ物、ご飯に味噌汁
を並べます。
2歳のお嬢様が少し淋しそうです。
”お待たせしました。お嬢様の子ども弁当です”
ここで、坊ちゃんが
”○○ちゃんの方が豪華!”
ですよね。
そう思っちゃいますよね。
2段弁当のは、海老フライ、フライドポテト、ナポリタン、ハンバーグに茶碗蒸し、、、
小さなケーキまで付いています。
ここは、ほほあんがひと言申し上げないと、
子ども弁当よりもお高い子ども会席を坊ちゃんのためにご予約なさったご両親様のお気持ちが残念なことになってしまいます。
”いいえ、坊ちゃん!
お嬢様の子ども弁当は小さなお子様用のものなので、七五三を迎えられた坊ちゃんには、グレードアップした、少し大人っぽいものをお父様とお母様がご注文下さったんですよ”
”ふ~ん”
ああ、でもわかる。
坊ちゃんは、まだ5歳ですもん。
本来であれば、子ども弁当がドストライクの年齢です。
電話予約の時に、5歳の七五三と伺っておきながら、どうして子ども弁当の方をお勧めしなかったんだろ?!
高い方をご注文下さっているのに、安い方を勧めるのに躊躇があったのかな?
セコッ!
そもそも、本来であれば 七五三膳 というものがあったのです。
大きな丸い朱色の桶の真ん中に鯛がのっていて、その周りに海老フライやナポリタンなどお子様の好きそうなお料理が並んでいるのです。
今年、七五三膳のご予約を受けなかったのは、直前に新しい店長(以前1年ほど店長をなさっていました)がいらしたりと、
店の内部が落ち着かなかったためなのだそうです。
以前とは、システムがすっかり変わっている上、子ども弁当の他に子ども会席も増えています。
お食い初め膳は、以前からあって、通年のものですが、そこにこの季節だけの七五三膳もあったら、店長が大変だろうというのが、板長の見解です。
その考え方、優しいけど、、、
七五三膳好きのほほあんは、何だかなぁ~と思ってしまいます。
長くなったので、この辺で
可愛らしいお話は続きます。