可愛くて賢い七五三の坊ちゃんのお話の続きです
主人公の坊ちゃんの正面に座られた2歳の妹さんが、これまた可愛いお嬢様でした。
ご自分のフライドポテトを摘まんで、めいっぱい腕を伸ばして、お兄様に
”どうじょ”
坊ちゃん
”いいの?ありがとう”
微笑ましいシーンでした。
お食事が進んで
お子様方にデザートのアイスクリームをお持ち致しましたら
お母様とお嬢様がお手洗いに行かれていました。
バイト先のアイスクリームはカチンコチンなので、戻られた頃がちょうど良いかもしれません。
とは思ったのですが、溶け具合が気になったので、お部屋に伺いました。
”お留守の間にアイスクリームを置かせて頂きましたが、溶けすぎたりしていませんでしょうか”
”大丈夫です。ありがとうございます” と、お母様。
お嬢様は、私の顔を見てニッコリされ
”ウンチ!出たよ!”
”まあ、それは、偉かったですね”
そうです。大事なことですもん。
そんなプライベートなことをご報告頂いて、なんか、親戚のおばさんになれたようで嬉しいです。
大人の方々には、おはぎです。
先ずは、お祖母さまからお出しすると、お隣にいる坊ちゃんが
”それ、なぁ~に?”
お父様
”おはぎだよ。ごはんにあんこがついてんだよ”
坊ちゃん
”ごはんに、あんこって信じられない”
でも、私に
”僕、お手伝いする”
ほほあんの ”ありがとうございます” と、
お母様の ”お邪魔になるから座っていなさい”
が同時でした。
ほほあん
”あら、すみません。すっかり坊ちゃんをお使い立てする気になってしまいました”
お母様のおはぎは、坊ちゃんに配膳台から、お母様の前まで運んで頂きました。
小さなフォークが乗っていたのも落とすこと無く、テーブルへ
でも、フォークの手が向こう側になっています。
”坊ちゃん、ありがとうございます。
でも、お母様がフォークを取りやすいように、こう置いて頂いた方が良かったんですよ。
おばさん、けっこう厳しいです”
ああ、みたいな顔をされた坊ちゃんでしたが
次の瞬間
”教えてくれてありがとう”
これ、ビックリじゃないですかっ!
若いご両親のきちんとした躾に感動ものでした。
ご自分のアイスクリームを食べ終えたお嬢様は、お父様におはぎを分けて頂いています。
私の所に来て、あ~んして、お口の中のおはぎを見せてくれます。
”お父様におはぎを頂いて良かったですね。美味しいですか?”
”おいちい”
今度は、お口を開けて、おはぎがすっかりなくなっているのを見せてくれました。
この、様子をご覧になった坊ちゃん
”え?美味しいの?”
お祖母様が
”食べてご覧なさい” とお譲りになりました。
”美味しいね”
初めてのおはぎ、お口に合って良かったです。
これからも、たくさん初めての経験をされて、元気にお育ち下さいませね。