ご予約下ったのは、50代後半、いわゆるアラ還とお見受けするご婦人で、まず、その方がいらして、後から80代後半~90代?のご両親様と、伯母様がお見えになりました。
先にいらしたお客様は、ご予約のお部屋をチェックなさいます。
今、ご高齢の方とのお食事には気を使われるのは当然です。
ビルのシステムとして、換気の設備がございますが、21階のお部屋の窓を、お客様がいらっしゃる時に開けることは基本的にはございません。
換気が気になるご様子で、窓を開けてほしいとのお望みです。
私は、こういう時に、少しだけ開けることを選択してしまいます。
ところが、めったに開けない特殊な作り(?)の窓を、私は自力で開けられず、他の方に頼る始末。
私のダメなところのひとつです。
先日も、お客様のバースデイケーキの蝋燭に火を点けようとしたのですが、チャッカマンが上手く扱えず、”あれ?おかしい?点かない” と慌てていましたら、お客様に ”ロックがかかっているのじゃないかしら” と教えて頂く始末です。
反省。
で、社員の女の子に、開けてもらえないかと聞いたところ、”さっき、私は開けられないと言ったんですよね” と。
危険!であるからの理由で普段は開けないことになっていること。
21階を吹く師走の風(しかも川風)は、かなり厳しく寒いこと。
その風は通路までも冷やし、奥のお部屋のお客様の出入りも寒くなってしまうこと。
彼女が正しい気がします。
彼女は ”開かない” と言ってしまった手前、別の社員の方が開けて下さいましたが、
私の中に ”開けられません” と言った方が良かったかな?というモヤモヤが残りました。
モヤモヤの安易な解決方法として、”寒かったら、おっしゃって下さいませ。閉めますので” と申し上げて、閉めるようにおっしゃって下さることを祈りました。
そのお客様は、電池式の扇風機をご持参になり、回していらっしゃいます。
換気が行き届いて、お部屋は、かなり寒いのですが、閉めてとはおっしゃいません。
暖房を強くして欲しいとおっしゃっるので H にはしたのですが、この完璧な換気では頼り無いです。
”お母様方にひざ掛けをお持ちしましょうか?”
”4枚お願いします”
ーーーそうよね。ご自身だって寒いわね。お父様もご高齢ですものね。
”3枚はあるかと思いますが、余り枚数がございませんで、、、” と下がってきましたが、ロッカーには、誰かが、気を利かして買い足してくれていて、4枚ありました。
残らず全部お持ちして、ほっとした後、気付きました。
もう、他のお客様が寒いをおっしゃっても、お出しできないことに。
早いもの勝ちのようになってしまいました。
ご高齢のお客様が寒いとおっしゃったらどうしよう。
モヤモヤしました。
どうぞ、寒いと感じるお客様の無いように、神様!お願いします。
もぉ~~~~~、私の接客って神頼みばかりです。
幸い、他のお部屋は、ご家族様でしたので、お部屋は閉めてOKでしたので、暖房の効きも良かったようで、寒いとおっしゃるお客様は他にはいらっしゃいませんでした。
コロナなどという変なものが、はびこってしまいました。
色々な不安の中、ご来店下さるお客様は本当にありがたいです。
あの店なら大丈夫だと信用してのご来店だと思います。
ご要望は出来るだけお伺いしたいです。
でも、色々迷います。モヤモヤします。
バイトの先輩がおっしゃっていました。
接客に正解はないのよ
せめて、誠実に悩みながら接客をしたいです。
そして
最後は
はやり、神頼み