コロナ禍で、お客様のご来店は激減!
予約表は真っ白!
なので、バイトの仲居さんは、一人体制なのです。
土曜日には、ご予約2組様のみでしたので、今日も一人に違いないと思っておりましたら、30分の時間差で大好きな先輩が出勤されました。
もう、テンションMAX
昨年の12月以来、ひと月近くもお会いしていません。
バイトを始めた頃、色々と失敗するたびに、相談にのって下さったK先輩です。
Kさんの口癖は ”いいよ、いいよ。”
この言葉にどんなに救われたか知れません。
言葉だけではなく、解決もして下さいます。
御自分のことは後回しで、ご指示下さいます。
”ちょっと待って” と、言われたことがありません。
本当は、いつもご一緒したいんです。
お尋ねしたいことがたくさんあります。
お客様は、100人いらしたら100通り。
リピーターのお客様でも、お連れの方も変わりますし、ゆっくり召し上がりたい日も、お時間の無い日もございます。
心地よい配膳を心がけてはおりますが、難しいです。
特にお部屋は、お客様のご様子がわからないので、その度に悩みます。
ある日のこと。
11:30ご予約のごお客様で、接待のご利用でした。
11:30開店の店です。
店の前に椅子のご用意もありますが、開店まで扉を半分閉めている段階で、”いいかなぁ” と ご入店されたので、お部屋にお通ししました。
早めにご来店ということは、後のご予定もあるのかしら?
お急ぎかしら?
お飲み物も、お茶で良いとのことで、午後もしっかりお仕事なさることがわかります。
最初のお料理はすぐにお持ちして、2品目も10分足らずでお持ち致しました。
ところが、、、
何方様も、お箸を付けていらっしゃいません。
”申し訳ありません。お箸をお取り上げになっていらっしゃらないうちに、次のお料理をお持ちしてしまいました。”
すると、一番上座のお客様、流石です。
”ああ、いいよ。頂くよ。さあ、頂こう。” と皆様にお声かけをして下さいました。
お偉くなる方は、私のような下々の者にもお心配りをなさいます。
ほっと致しましたが、次のお料理のタイミングも難しくなりました。
こういう時です!
K先輩が居て下さったら、
”ええーーー何方も召し上がってなかったの?ちょっと慌てたよね。いいよ、いいよ。”
って言って下さるはず。
”次は、普通のタイミングでお持ちして様子みたら?” などとアドバイスを下さるはずなのです。
それを、コロナ禍の今は、頭の中で一人コントして、時にはぶつぶつと独り言を言いながら、淋しくお仕事しているのです。
年末には、自分の雑な性格にガッカリして、メールで愚痴を言わせて頂きました。
励ましのお言葉と、可愛いスタンプに、元気を回復いたしました。
久しぶりに拝見する、Kさんの仕事ぶりは、勉強になりました。
ご予約のお電話の時に、アレルギーや、お嫌いな物をお伺いするのですが、それにもれることってあります。
お電話を下さった方が、お連れ様の好みをご存じない場合もあるのです。
昨日も、Kさんと二人で、天ぷらをお出ししておりましたら、”揚げ物だめなんだ” と、お一人がおっしゃいました。
お連れの方が、包んでもらってお土産に持ち帰ったらとおっしゃったのですが、コロナの今は、お持ち帰りをお断りしております。
Kさんは、その事情も、説明し、お客様にも納得して頂いて、その方が召し上がれない天ぷらは、何方かに召し上がって頂くことにしました。
そして、Kさんは板場と相談して、お魚をお出しすることを決め、客席に戻り、
お魚は召し上がれるかを確認し、
今回は、特別に別のお料理を用意させて頂くこと
(基本は前日まで、少なくても、ご来店時にお申し出頂かないと対応は難しいです)
お時間を頂戴することを申し上げ、、、、と、素早い行動。
すごい!さすが!です。
Kさんだから、板場も快く対応してくれます。
普段の信頼関係が大きく作用します。
お客様にも、特別なサービスです!をアピールし、時間がかかることも事前にお断りする。ここ、大事です。
とてもお勉強になりました。
ご一緒出来て、本当に嬉しくて、私、はしゃいでしまって、、、、、
おしゃべりし過ぎと、店長に叱られました。
日常が戻って、ご予約がたくさん入って、皆さんとご一緒に働ける日が来るのを楽しみに、当分一人体制で頑張るしかないようです。