母と私の着物ぐらし

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果朋和三盆糖

お茶のお稽古を始める以前は、お砂糖を固めただけのようなお干菓子は好きではありませんでした。

 

ところが

先生のところで頂いたお干菓子のなんと!美味しいこと!

お抹茶と頂いたからだけではないんです。

 

それは 和三盆 という上等なお砂糖が使われているからなのでした。

 

和三盆は、香川県徳島県で作られているお砂糖です。

上品な甘さ♡

くちどけ♡

 

和三盆 だぁ~い好き♡

 

そんな私に贈り物が!!!

 

 

果朋和三盆糖

和三盆という文字に心弾みます。

開けてみます。

 

 

とっても、とっても丁寧に詰められています。

1本だけ、半分こされていましたが、いいんです。母と頂くのに丁度良いです。

 

 

お茶のイメージで盛り付けてみました。

 

 

長いスティックの姿も可愛いのですが、茶席であの長さですと、頂き方を思案してしまいますよね。

半分に折りました。

 

お出ししたときに

”これ、元々は長ぁ~い1本だったんですよぉ~”

なんて、お話すればそれはそれで楽しいですよね。

 

この器、アメリカのお土産で頂いたものなのですが、干菓子器に便利に使っています。

お菓子の色が映えます。

 

こちらはどうでしょう?

 

 

5月は初風炉です。

隙間だらけの器でも涼やかに感じて頂けるのではないでしょうか。

こんな風に重ねて盛り付けても、それぞれの色がお互いを綺麗に見せてくれます。

 

さてさて、お味です。

 

<フランボワーズ>

 

”フランボワーズって何よ” と、母。

”苺みたいなんじゃない” 

     キイチゴラズベリーのことを言うそうです

”ふ~ん、、、、おおおおお美味しい!”

 

想像以上に、フルーツのお味が濃くって、くちどけと共にその香りが広がります。

 

”美味しいね。檸檬もいってみる?”

”もったいないから、明日にする”

 

檸檬

 

”どれどれ、、、おおおスッパ!でも美味しい”

母は酸っぱい物が苦手です。

”お母さんには、檸檬は酸っぱいかな?抹茶の方食べてみる?”

”もったいないから、明日にする”

 

<抹茶>

 

”どれどれ、おおおおお濃いねぇ。美味しいねぇ”

抹茶の香りと苦みと、和三盆の上品な甘さが絶妙です。

”ほんと美味しいね。Yたんが送ってくれるお菓子はいつも美味しいよね” と母。

 

<マンゴー>

 

”これ、酸っぱすぎなくていいね。お母さんはこれが一番好きかな?

でも、どれも美味しいよ”

ドライマンゴーを食べたように味も香りも広がります。

 

母は、最近濃い日本茶を飲むと、ちょっと気分が悪くなることがあります。

なのでお薄ではなく、コーヒーで頂きました。

 

フルーティーなお菓子には紅茶も合うと思いますが、母は紅茶が苦手です。

 

毎回、違うお菓子を、吟味して送って下さる方です。

本当にありがたいことです。

 

久々お干菓子を頂いて、お茶事の楽しさを思い出しました。

そうなんです。

お茶事の亭主というのは、楽しいのです。

でも、立ったり座ったりと、体は使います。

多くの先生方が、膝や腰の痛みでお茶事を諦めていかれます。

まだ動ける今、コロナというのはとても残念です。

 

 

 

 

4月の着物コーデ~24日

   ~綸子の小紋

 

24日の日曜日にバイトが入りました。

午後には雨の予報でしたが、母が仕立て直してくれた着物の様子を見たいというので着てみました。

 

雨が降るであろう日は、二部式着物の下を持ちます。

着物を返すように、裾を腰まで持って来て、その上にぐるりと巻けば大丈夫!

上は和装コートを着ております。

 

ほとんど見えないのに

針に糸を通すのにとても時間がかかるのに

縫い目がずれていって、何度も縫い直しながら

肩が張る、頭が痛いと言いながら

時々ベットで休憩取りながら

 

仕立ててくれました

 

表生地と裏生地を上手く綴じていかないと、ふくふくしたり、つれたりします。

それが気になるようです。

 

 

ツルンとしていて、光沢があるのが綸子です。

とても柔らかい生地です。

仕立てに問題はないようです。

特に着づらくもありません。

 

腰で、縞が少しずれました。

縞柄ですと、これが目立つので困りますね。

でも、ドンマイ!

 



帯の柄合せも、惜しい感じになりました。

目指した感は出ていますでしょ。

先日、上手く出来てはしゃぎ過ぎました。

でも、ドンマイ!

 

 

 

この着物の色合いですと、ピンクを活かせば春らしく、茶を活かせば秋の印象になるのではないでしょうか。

 

帯揚げは淡いピンク。

帯締めは、ローズっぽいピンクの丸ぐけを選びました。

摺れてしまった帯で母が作ってくれたものです。

4月の着物コーデ~21日~22日

   ~藤色の小紋に帯2種

 

~21日

 

夕方から雨の予報です。

ポリエステルの小紋を選びました。

 

 

何の柄かはわかりませんが、色合いが気に入っています。

 

 

名古屋帯を選びました。何のお花かわかりません。

 

前姿は、小物類でアクセントを出せますが、後姿は、帯の力に頼るって感じになりますね。

同系色過ぎるかと思いましたが、柄が全く違うので、大丈夫そうですね。

 

先日の藤の帯の時に、へんげさんが柄の繋がりをとっても、とっても誉めて下さったので、今日も張り切りました!!!

 

あっ、今後、頑張れない時も来るかと思われます。

ちょっとお寝坊しちゃったり、、、

 

 

帯揚げは、クッキリと濃いめの赤紫を。

帯締めは、白っぽい帯にきつすぎないように、同じ紫系でも少し淡い色を選びました。

葡萄色というのに近いと思います。

この葡萄色(ぶどういろ)ですが、この字のままで<えびいろ>と読むこともあるそうですよ。

 

~22日

 

 

 

流水文の袋帯を合せました。

流水文は、水温む頃にならないと寒々しい感じになるのではと気になります。

桜が散った頃に使いたくなる帯です。

 

 

よく見ると、着物に黄色い点のようなものが描かれています。

その黄色と、帯の金が引き合ってくれるのではと思ったのでこの帯を選びました。

 

帯揚げはクリーム色を。

帯締めもクリーム系をと思いましたが、柄のあるものは五月蠅いし、、、う~~~ん

昨日と同じものにしました。

 

 

 

 

 

4月の着物コーデ~20日

   ~藤の袋帯

 

歌舞伎の舞踏で有名な藤娘は、若い娘の姿で登場しますが、実は藤の精です。

藤の花には、確かに神秘的な魅力があります。

 

今、正に美しく咲いている藤の花

 

 

そうそう!私、藤の袋帯を持っています。

ご披露させて下さい。

 

 

全面に藤の刺繍が施されてあります。

全通と呼ばれるものです。

 

着物はどうしましょう?

出来れば、藤色か、紫色を合せたいところですが、かといって、花柄の着物は選びたくありません。

 

う~~~ん、、、、、、、無い!

 

 

ピンクのぼかしがありました。

春霞のようにも見えます。

これにします。

 

 

この着物は、色無地の扱いで良いのではないでしょうか。

着物に選びたかった藤色や紫は、小物に持ってきました。

 

 

柄合せも、まずまずです。

 

 

帯揚げに藤色。帯締めに紫。

帯締めにも藤色を使うと、ぼやっとした感じになりますし、帯揚げを紫にすると、きつい感じになるので、このように致しました。

 

藤のお寿司屋さん

先日、椿屋敷の仙人夫婦のお話を書かせて頂きました。

 

 

hohoan.hatenablog.com

 

私と母の散歩のコースには<藤のお寿司屋さん>もあります。

 

 

毎年、この時期には見事な藤の花を楽しませて頂いております。

すごくないですか!

もはや、ご自宅の方のお玄関は見越しの松ならぬ見越しの藤。

お店の方は、藤が暖簾に様になっています。

 

先日、母との散歩では、この藤を見るのが目的でした。

ご主人と奥様がご自宅前をお掃除されていました。

 

母ーーー”見事ですね”

 

奥様ーーー”ああ、けっこう咲きましたね。私も見るだけで、全て主人がしています”

 

母ーーー”毎年、楽しみにさせて頂いております。ここを通られる方皆さんがそうだと思います”

 

奥様ーーー”東京の人は、実はほとんど田舎の人だったりするので、藤は懐かしいんでしょうね”

 

私たち母娘も、実は群馬の人であることは見破られていますね。

でも、母の実家には藤の木はありませんでした。

私たちには、懐かしいという感情はありません。

奥様のご生家にはあったのでしょうね。

山藤も多く見られたのでしょう。

 

そういえば、山が桜で染まるように、そこかしこに藤が咲ているのを見たことがあります。

あれは何処だったかな?

川治温泉に向かう途中だったかしら?

 

ご主人に許可を得て、写真を撮っていると、自転車が、、、

 

私ーーー”すみません。道路の真ん中に居て”

 

狭い道に4人が立ち話をしていて、そのうちの一人が道路の真ん中で撮影中だなんて、邪魔くさいですよね。

ところが、自転車の方も、藤を見上げて、そして笑顔で過ぎて行かれました。

お花のパワーですね。

 



奥様ーーー”綺麗だと言って見てもらえるのが嬉しいんですよ。ありがとうございます”

 

椿屋敷のご夫婦も、通る人のために椿を丹精なさっているとおっしゃっていました。

花を育てる方というのは、皆さんお優しいです。

 

 

母ーーー”こちらこそ、ありがとうございます”

 

別の日に、バイトに向かう時に、やはり奥様がお掃除なさっていたので、頭を下げましたが、キョトンとされていました。

 

母とのお散歩姿の私と、バイトの日の着物姿の私は別人!の、様です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4月の着物コーデ~14日~15日

  ~蝶々の着物に帯2種

 

春は、お花が次々と咲いて私たちを楽しませてくれますが、そこに蝶々が飛んでくれたら、そこはもう夢の世界!

 

物語の中へ誘う妖精のような蝶々。可愛いですよね。

 

でも、この蝶々には、色々な捉え方があるようです。

 

良い方から言いますと、、、

 

蝶が花の蜜を吸っている姿は、花に寄り添い、キスをしているようにも見えますよね。

そこから、夫婦円満の象徴にもなっています。

 

夫婦円満 ➡ 子宝 ➡ 子孫繁栄

と、とてもおめでたい印象です。

家紋に使われるもの頷けます。

 

ところが、、、

 

蝶は、花から花へと蜜を求めて飛びます。

そこで、浮気者!というレッテルも貼られてしまいました。

蝶はただ、生きて行くための行動ですのに、人間ってイヤですね。

 

それから、、、

亡くなった方が蝶に姿を変えて逢いに来るという伝説があります。

どうしても愛しい人に逢いたくて、蝶に姿を変えて逢いに来る、、、

もう2度と逢えないと嘆き悲しんでいると、そこに季節はずれの蝶の姿、、、

貴方なのねと気付く、、、逢いに来てくれたのね、、、

亡くなった後も変わらず私を愛してくれているのね、、、

 

すみません。

妄想入ってます。

 

ということで、蝶には<死>のイメージも付いてしまいました。

 

お茶のお稽古を始めてからは、追悼の茶事などで、必ずと言っていい程に蝶の意匠が使われるので、蝶柄の着物を着づらくなってしまいました。

 

でも、春は別です!

蝶は季節を代表する単なるデザインとして見て頂けます。

 

~14日

 

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着物は、衿に続きの柄が無いので、付下げになるでしょうか。

これだけ裾模様が繋がっていると、訪問着と言っても良いかもしれません。

今は、付下げ訪問着などという言い方もしますね。

この着物はポリエステルです。雨の日でも心配無し。

 

茶はどうしても秋の印象になるので、帯や小物で春らしくなるように努めました。

 

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帯はポリエステルです。

とても長い帯でしたが、名古屋帯の長さに切りました。

 

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帯揚げは、使わないショールを見立て使いしています。

帯も帯揚げも少しキラキラしています。

 

 

~15日

 

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着物の地色の茶に負けずに春らしく装いたいので、淡い色合いの袋帯を選びました。

 

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胸元に柄が無いので、帯揚げ、帯締めは、小紋の着物を作ったときの端切れで作ったものを使ってみました。

 

 

 

 

 

チューリップが♪なぁらんだぁ~♪

爽やかな良いお天気に誘われて、母も散歩に出かける気合充分です。

 

営団地の自治会がいつも手入れをして下さっている花壇を見に行くことに致しました

 

葉だけでチューリップ!と解かったあの花壇に、今はお花が咲いているはずです。

 

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とても綺麗に咲いていました!

甘い香りが辺り一面に漂っています。

チューリップって、こんなに香りました?

 

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色分けされて、綺麗に並んでいます。

白いお花は清楚です。

 

いくつか赤い子が混ざっていましたが、それはそれで可愛いです。

ぼんやりとしか見えない母にも見つけられました。

 

”あっ!あそこに一つ赤いのがあるね”

 

ひとつかぁ、、、まあ、仕方ないですね。

 

最後に我が家の桜です!

いえいえ、お隣の桜です。

2階の窓から、毎年楽しませて頂いております。

 

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