ここ何日か、体調が優れず、お散歩拒否の母でしたが、
昨日は ”疲れが出ない朝のうちに散歩に連れてって!” と
積極的なご発言がありましたので、無理のない様に、近くの公園まで桜を見に出かけました。
公園のベンチで桜を見ながら休憩の予定が、その手前で
”座りた~い”
団地の花壇をお借りして座りました。
ここからも、私には、目指す公園の桜は見えるのですが、緑内障+白内障の母には見えません。
少し座っていると、回復します。
本来、とても頑張り屋さんの母です。
桜は葉桜少し手前で、まだまだ綺麗でした。
少し遅れて咲く枝垂れ桜は満開です。
写真が無くてすみません。
ここで、だいぶ歩き慣れてきた母が
”よし!椿屋敷まで行く”
たくさんの椿がお庭に咲いているお宅を<椿屋敷>と読んでいます。
リハビリ感の強い母の散歩に楽しみを頂いております。
椿屋敷を短歌にしたこともありました。
椿屋敷のご夫婦お二人で、お庭の手入れをなさっています。
大分枝を切られてさっぱりと見通しも良くなりました。
名残りの椿も咲いています。
良い機会なので
”いつも、綺麗な椿を楽しませて頂いています。ありがとうございます”
と、奥様にお礼を申し上げました。
”ああ、いいえ、この角地で皆さんに綺麗だと喜んで頂けるのが役目と思っています”
ーーーここにもいた!仙人夫婦!!
”この片付けで2日寝ちゃいましたけどね”
”まあ、こちらは見せて頂くだけで申し訳ないです”
ふと見ると、塀の外に、もはや枝とは言えない切り落とした木の一部が落ちています。
”奥様、よろしければ、切り落とされた木を塀越しにお手渡し致します”
”いえいえ、そのままに”
持ってみました。重かった。
塀越しに小柄な、70代と思われる奥様にお手渡しは無理のようです。
元にもどしました。
”すみません。お役に立ちません”
”これ、どうぞ”
椿を一輪下さいました。蕾が膨らみかけた私の一番好きな状態のものです。
”手伝うなんて言ったのは、あなたが初めてよ”
”ありがとうございます。でも、何のお手伝いもしておりませんのに、、、
茶花にするのに丁度良いのを頂きました。嬉しいです”
”あら、お茶するの?うちの娘もお茶するのよ。この椿も娘のために育てているようなものなの。お茶は1輪あればいいんだものね。言ってくれれば良かったのに”
お嬢様と同じ趣味を持っているというだけで、私にも情が湧いて頂けたようで、その後、これも、これもと、、、
更に高枝ばさみを持ち出されて、切って、挟んで、そのまま私に、、、
高枝ばさみに挟まれた椿を私が受け取ります。
高枝ばさみにこんな使い方があったとは!
”ヤマブキも持っていってぇ”
”はい。ありがとうございます”
家に帰り、久しぶりに床の間の中釘に竹の花入れを掛けてみました。
最終的には、お玄関とテーブルに分けて飾りました。