母と私の着物ぐらし

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藤のお寿司屋さん

先日、椿屋敷の仙人夫婦のお話を書かせて頂きました。

 

 

hohoan.hatenablog.com

 

私と母の散歩のコースには<藤のお寿司屋さん>もあります。

 

 

毎年、この時期には見事な藤の花を楽しませて頂いております。

すごくないですか!

もはや、ご自宅の方のお玄関は見越しの松ならぬ見越しの藤。

お店の方は、藤が暖簾に様になっています。

 

先日、母との散歩では、この藤を見るのが目的でした。

ご主人と奥様がご自宅前をお掃除されていました。

 

母ーーー”見事ですね”

 

奥様ーーー”ああ、けっこう咲きましたね。私も見るだけで、全て主人がしています”

 

母ーーー”毎年、楽しみにさせて頂いております。ここを通られる方皆さんがそうだと思います”

 

奥様ーーー”東京の人は、実はほとんど田舎の人だったりするので、藤は懐かしいんでしょうね”

 

私たち母娘も、実は群馬の人であることは見破られていますね。

でも、母の実家には藤の木はありませんでした。

私たちには、懐かしいという感情はありません。

奥様のご生家にはあったのでしょうね。

山藤も多く見られたのでしょう。

 

そういえば、山が桜で染まるように、そこかしこに藤が咲ているのを見たことがあります。

あれは何処だったかな?

川治温泉に向かう途中だったかしら?

 

ご主人に許可を得て、写真を撮っていると、自転車が、、、

 

私ーーー”すみません。道路の真ん中に居て”

 

狭い道に4人が立ち話をしていて、そのうちの一人が道路の真ん中で撮影中だなんて、邪魔くさいですよね。

ところが、自転車の方も、藤を見上げて、そして笑顔で過ぎて行かれました。

お花のパワーですね。

 



奥様ーーー”綺麗だと言って見てもらえるのが嬉しいんですよ。ありがとうございます”

 

椿屋敷のご夫婦も、通る人のために椿を丹精なさっているとおっしゃっていました。

花を育てる方というのは、皆さんお優しいです。

 

 

母ーーー”こちらこそ、ありがとうございます”

 

別の日に、バイトに向かう時に、やはり奥様がお掃除なさっていたので、頭を下げましたが、キョトンとされていました。

 

母とのお散歩姿の私と、バイトの日の着物姿の私は別人!の、様です。