母と私の着物ぐらし

着物の決まり事 日々のコーディネート 趣味の茶事 母との暮らし 仲居さんのバイト

仲居さん日記79~仲良しで有名?

仲居さんのバイトを楽しくさせて頂いております。

 

それは、お仲間に恵まれているからに他なりません。

 

配膳会の仲居さんのように、色々なお店をお手伝いに行く方々の中で

私のバイト先の事が話題になったそうです。

 

みんなが協力しあって、とても雰囲気が良い

       友達のイラスト「肩を組む女性たち」

ああ、やっぱりぃ

他が全部、こんな感じじゃないのよね。

 

なんか、こんな評判って、嬉しいです。

 

っていうか、私はいつもわがままを許してもらっている方の立場なので

感謝の気持ちを忘れないようにしなければ! です。

 

 

 

バイト先には、ホールのお席と、個室があります。

 

ホールのテーブルは、お客様の人数によって並び替えます。

 

大勢様のご利用ですと、配膳するだけで大変です。

 

ひたすら、サッサと配り、サッサと下げる

 

これ、つまんない

 

っていうか、苦手

 

 

逆に、2名様から4名様ばかりですと、それぞれのお客様のコースも、

ご来店時間も、召し上がるスピードもまちまちなので

全体に目を配るのが大変です。

 

これも苦手

 

なので、私はいつもお部屋の係です。

 

 

それでも、お部屋のお料理の出待ちの空いた時間に、テーブル席をお手伝いすることはあります。

 

母の日のことです。

 

     「Mother's Day」カードが入った花束のイラスト

 

 

90代と思われるお母様を息子さんがご招待なさっていました。

 

何か、いいですよね。

そういうお席には、ちょっと関わりたい私。

 

”お手すきなら、これを5番に御願いします” と言われ、

いそいそと、お椀を持って行きました。

 

が、

まだ、前菜が大分残っています。

 

ほほあん

”申し訳ありません。お早めにお持ちしてしまいました

次は、もう少しゆっくり持ってまいります。

あっ、でも、お椀は暖かい内にお召し上がり下さいませ”

 

なんだか、あたふた、変な言い方になってしまいました。

 

それでも、お母様は、にっこりと笑って下さいました。

 

息子さんとのお食事に幸せを感じていらっしゃるご様子です。

 

こういう、大切な時に使って頂けるお店でバイト出来るって、私も幸せです。

 

 

土日などの忙しい時には、板場と、接客の仲居さんとを取り持つ係(デシャップ)を置きます。

 

しっかり者のMちゃんが、そのデシャップをしてくれます。

 

ほほあん

”Mちゃん!今のお椀、早かったよ。

お年寄りだから、お召し上がりもゆっくりだよ”

 

Mちゃん

”はい、わかりました。ゆっくりですね”

 

ところが、今度はお造りが早めに出てきました。

 

ほほあん

”早いよぉ。お年寄りなんだからぁ”

 

Mちゃん

”外のお姉さんに聞いたら、いいって言うから、、、”

 

とにかく、しっかり者のMちゃんです。

 

昼の営業時間の3時までに、お客様に召し上がって頂けるように計算をしつつ、

板場の状況、例えば、揚げ物が集中しても、一度に揚げられる量って限られているので、それぞれの板さんの仕事量に配慮しながら、料理の声かけをしています。

 

なので、Mちゃんに

”次、進めて大丈夫ですか?”

って聞かれると、つい

”大丈夫” って答えたくなっちゃうんですよね。

 

ほほあん

”さっき、次はゆっくりお持ちしま~す。って調子よく言っちゃったもん。

私は、行かないよ”

 

こんなわがままを言うのも、私くらい、、、

 

Mちゃん、苦笑い

 

それでも、”解りました。一瞬、冷蔵庫入れます”

と、対応してくれました。

 

こんな調子

お仲間に恵まれ、楽しくお仕事しています。