母と私の着物ぐらし

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まあ、いいんだけどぉ

私は、母方の祖父母にとっては初孫です。

 

外孫であった訳ですが、父が私が生後半年で亡くなったので、母は復籍して実家に戻りましたので、内孫になりました。

 

可愛いと、可哀想で、祖父母には溺愛されました。

 

       

 

 

なのに、その大事な祖父母の供養やら、お墓のお世話いっさいを叔父に任せっきりです。

 

もうすぐお彼岸ですね。

せめて、ご仏前にお菓子でも送りましょう!

 

さて、ここで

 

可愛がってくれた祖父母の墓前に供えるお菓子とはいえ、私の行動は、<叔父にお菓子を送る>になります。

 

近くに嫁いだ叔母、、、

 

お彼岸に実家である叔父の家に行って、私からのお菓子があったら、、、

 

ご機嫌斜めになっちゃう

絶対になっちゃう

 

私は、本籍も叔父の家になっているし、お墓も叔父のところにお邪魔することになっています。

実家である叔父の家と、叔母の嫁ぎ先の家とは、全く違うのです。

 

でも、それを理解するタイプの叔母ではありません。

 

 

ので

叔母の家にも送りましょう。

 

それはいいのですが、ご仏前で送ったとしても、

あっ、そっ

って、何の不思議も感じないだろう叔母です。

 

一応、電話しておきましょう。

 

”おばちゃん、今日、お菓子が届くよ”

 

”そうなの。ありがと”

 

”ほら、私はおじいちゃん、おばあちゃんに、ううううんと可愛がってもらったでしょ”

 

”うんうん”

 

”なのに、仏様の事はおじちゃんに任せっきりだから、お彼岸だし、おじちゃんにお菓子送ろうと思ってね”

 

”うんうん”

 

”おばちゃん所のご先祖様は、私には関係ないけど、結局は生きている人が食べるんだから、おばちゃんにも送ったよ。ご仏前ってなってるのは、そうした次第です”

 

”そう。ありがとね”

 

電話を切ると、そばで聞いていた母が、

”上手に言ったね”

と、笑っていました。

 

 

で、午後になって叔母から電話がありました。

 

”今、食べたよ。美味しいねぇ~。

こんなに美味しいお菓子、食べたこと無い!

 

 

 

ん?

 

でも、気を取り直して

 

”喜んでもらえて良かったぁ”

 

”そのうちにフキノトウが出たら送るからね”

 

ご機嫌な叔母です。

 

そんなに喜んでもらえて、本当に良かったですよ。

 

でも

 

おばちゃん!

そのお菓子送るの3回目だよ!