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歩々庵だより2~2024年2月の茶事その7

後座は、お軸を外して、花に変わります。

 

 

若水 を汲むイメージで、釣瓶 を花入れに使いました。

 

椿は1輪で良かったですね。

ここを、決断できない私。

 

ネコヤナギのように見えるのは、白木蓮の蕾です。

 

 

会記

 

令和六年 二月三日  初釜

    

寄付   令和六年元旦 伊興七福神めぐり色紙

 

本席床  無事是吉祥  大徳寺 黄梅院 小林太玄和尚

     神楽鈴

 

風炉先  松

 

釜    撫肩 花丸

 

炉縁   熨斗 輪島塗 忠雲

 

鐶    宝珠 釜師 畠 春斎

 

棚    寿棚 淡々斎好み

 

香合   染付  干支 龍

 

水指   花鳥暦手 京焼  寺尾 陶象

 

茶入   黒棗 輪島塗 忠雲  大津袋

 

濃茶茶碗 嶋台  黒楽 赤楽 萩

 

薄茶器  青磁 雲鶴 茄子

 

薄茶茶碗 一 梅 京焼 香菊窯  二 富士山 染付 山田

     三 鳳凰 九谷焼    四 雪笹 楽入

     五 紅粉引 双鶴

 

茶杓   佳日 古竹 蟻腰 大徳寺 聚光院 虎洞和尚

 

蓋置   突く羽

 

建水   唐金

 

 

今回、どうしても使いたかったのは、干支の龍の香合 

雲鶴茄子の薄器 です。

 

干支の物は、その年で無いとなかなか出番がありませんし、

薄器は、鶴がおめでたいのと、茄子の形が初夢を連想するので、

初釜に使いたいお道具です。

 

薄器が焼き物になったので、棗を濃茶に使いました。

 

 

蓋置きの 突く羽 に合わせて、

 

 

主菓子を羽子板の銘々皿でお出ししたところ、お客様が可愛い!と喜んで下さって、

正に、狙い通りで嬉しかったです。

 

 

京菓匠 七條甘春堂さんの 寒ぼたん です。

 

中は、、、

 

 

あ~ん(餡だけにね)、綺麗に切れませんでした。

 

予約に伺った時に、この可愛らしさに惹かれました。

実は、受け取りに行く日には、別のお菓子に変わっているとのことでしたが、

お願いして作って頂きました。

ありがたいことです。

 

お客様には、同じお菓子を2個づつ、お持ち帰りして頂きます。

 

 

濃茶は、一碗づつ練りました。

 

(Y氏提供の写真)

 

薄茶になると、たばこ盆も出ます。

 

(Y氏提供の写真)

 

末客の方の白いソックスが目立ってますでしょ。

 

着物ですと、寄付(待合)で、足袋を履き替えます。

お洋服の方は、白いソックスに履き替えます。

 

強くお願いした訳ではないのですが、

ホントはね、、、、と、私がさらっと言ったことを実行して下さって嬉しいです。

 

(Y氏提供の写真)

 

ちょうど、節分の日に当たったので、豆菓子をご用意しました。

 

金沢萬久 さんのご製です。

 

可愛らしい紙の器に入れて下さったので、そのまま使いました。

 

薄茶

 

 

 


 お点前が全て終わった姿です。

 

天板には、薄器と、柄杓と、蓋置きを飾り残しました。

 

茶事のご報告は以上です。

長々とお付き合い下さりありがとうございました。