私のバイト先にも今年成人式を迎えられたお客様がお出で下さいました。
~その1
朝、店に入りますと本日のご予約の状況を記したプリントを頂きます。
お名前、お人数、ご予約のお部屋やテーブルNO、お料理、その他備考。
この、その他備考が意外に重要です。
どんなお集りか?とか、アレルギーの食品などもここに書かれます。
<成人のお祝い>と、書かれてあるのを見つけました!
お振袖のお嬢様がいらして下さるに違いありません。
楽しみです。
ところが、
先頭でお出でになったお嬢様は制服姿。
今どきの、チェックのスカートにブレザーがとてもお似合いの可愛らしいお嬢様です。
私立に通われる中学生とお見受け致します。
ええと、、、振袖、、、振袖、、、
あっ!真新しいスーツをお召しの方がいらっしゃいます。
成人式を迎えられたのは、お兄様だったのですね。
振り袖姿を見られなかったのは残念ですが、その初々しい姿も可愛らしいです。
お部屋で靴を脱がれる時も、慣れないご様子で
(新成人のお客様)
”脱げないよぉ”
(お父様)
”紐、ゆるめりゃいいだろ”
(ほほあん)
”ぴっかぴかですね”
(新成人様)
”はい。今日おろしました”
可愛い♡ 振袖のお嬢様じゃなくて、ちょっとガッカリしてごめんなさいね。
ご両親様と、祖父母様もご一緒でした。
初孫とのことで、とりわけ可愛いのだとお祖父様はご機嫌です。
(お祖父様)
”実は、この子の七五三の時も、この店に着たんですよ”
(ほほあん)
”あらまあ、それはそれは、ありがとうございます”
さて、乾杯です。
(お祖父様)
”〇〇くん、お前、七五三のときは立派な挨拶したよなぁ。あれから、15年かぁ。今日はもっと立派な挨拶をして、成長して所をみせてくれ”
お祖父様、無茶ぶりです。
でも、皆さんが笑われて、いかにもお幸せそうで、こちらも和みました。
~その2
ご両親様と振袖のお嬢様がお出で下さいました。
牡丹や桐や藤、梅、橘などの花と、御所車という古典的なお着物がとても上品です。
また、そのお嬢様が、おっとりとなさっていて、そのお着物がよくお似合いです。
ご両親様は瓶ビール、お嬢様はオレンジジュースをご所望でしたが、ビアグラスは3つお持ちして、
(ほほあん)
”お嬢様、乾杯だけ、少しいかがですか”
(お母様)
”そうね。少し飲んでみたら?”
(お嬢様)
”はい。じゃ、1cmくらい、、、”
お父様が注いで差し上げました。本当に1cmくらい、、、
可愛らしいですね。自分の二十歳の頃を思い出すと、、、
既にいい飲みっぷりだったような、、、
(ほほあん)
”古典柄のお着物が素敵ですね。お髪も華やかですが上品で、とてもお似合いです。
ここに来る前に、お見かけしたお嬢さんは、ツインテールをなさっていて、まあ、今どきで可愛いのですけれど、私はお嬢様のようなお仕度がいいなぁって思います”
(お母様)
”おお、ツインテールですかっ!
実は、この着物、私の成人式の時の着物なんです”
(ほほあん)
”まあ!よろしいですこと!お母様、お幸せでございますね。こうしてお嬢様にお召し頂いて、また、よくお似合で”
(お母様)
”そうですね。これを着るといってくれて嬉しかったですね”
お嬢様の美容院は、早朝7時の予約だったそうです。
着物もレンタルのお友達は3時だったとか。びっくりです。
(お母様)
”メイクもしてもらったの?ほほ紅とか、着物の色に合わせている感じよね”
(お嬢様)
”うん。されるがままでよくわかんないけど”
(お母様)
”つけまつげしたの?”
(お嬢様)
”してないと思うよ(←あくまでおっとり)マスカラだけじゃないかな”
(ほほあん)ーーー失礼ながらお顔をガン見
”つけまつげではなさそうですね。でも、長さもボリュームも充分でございます”
(お嬢様)
”ふふ、ありがとうございます”
とても可愛いお嬢様でしたし、この日は比較的人手もありましたので、親子お三人を激写させて頂きました。
~その3
<彼の二十歳のお祝い>ということで、彼女さんのご予約です。
ご来店のカップルは、当然お若い。
お二人で生ビールを御注文でしたので、彼女さんの方が少し年上のようです。
和食のお店など、初めてという感じの彼氏さんは、緊張の面持ちです。
この彼氏さん、金髪で童顔のイケメン。
見た目は、うぃ~す!みたいな感じなのですが、とても礼儀正しいです。
彼女さんは黒髪が綺麗な清楚な印象で、やはり、礼儀正しいお振る舞いです。
お品書きとお料理を見比べて、召し上がっているご様子は実に微笑ましいものでした。
デザートは<祝成人>と書かれたプレートにのせてお出ししました。
(ほほあん)
”申し付かっておりましたので(と、お出しして)おめでとうございます”
彼氏さんは、私に ”ありがとうございます”
そして、彼女さんに ”ありがとう”
またいらしてね。
夜は夜景も綺麗ですよぉ~