1月は、初釜や新年会の華やかな装いをお見掛けする機会が多く楽しいです。
でも、私は今年も初釜に伺うこともなく、また、母が新舞踊の流派から離れましたので、そちらの新年会に付き添うことも無く、着物はただお仕事で着るのみとなっております。
淋しいので、着てみました。
~鶴の色留
紫がかったピンクの地色の色留です。
訪問着と違い、顔の周りに柄が無いので、華やかさが欠ける分、スッキリとしています。
お茶会に参りますと、お席主の先生は、色留をお召しの方が多いです。
第一礼装で有りながら、座っていらっしゃると、控えめな印象になるのが素敵だなと、いつも拝見しておりました。
この着物は、初釜用と思って仕立てましたが、お茶名披露や、還暦や喜寿の記念のお茶会など、おめでたいお席には使えそうです。
七宝文様の袋帯を合せました。
七宝も吉祥文様です。
この色留、紋を入れていません。
紋付にせず、少し気楽に着られるようにしたつもりです。
訪問着に一つ紋を入れて、格をあげるということをしますが、それの真逆ですね。
八掛は共布です。
裏にも鶴が飛んでいます。
小物は水色と迷いましたが、淡いサーモンピンクを選びました。
帯揚げは絞り。
帯締めの格はあまり言いませんが、幅の広い物の方が格式があります。
広めのものを選びました。
~羽子板の小紋
この着物の文様なのですが、
小花の他に、打ち出の小槌や亀甲、分銅など、おめでたい柄が染められているのですが、その中に羽子板があります。
そこが気に入っているのですが、その羽子板のために1月にしか出番がありません。
出来ればお正月気分の時に着たいと思えば尚更に限られてきます。
でも、お気に入りです。
扇面の袋帯を合せました。
扇も末広がりで縁起が良いです。
八掛もちょっと可愛いんですよ。お花が描かれています。
小物類はグリーンの絞りを選びました。
熨斗の刺繍があります。