母と私の着物ぐらし

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はてなブログ10周年特別お題「私が◯◯にハマる10の理由」

はてなブログ10周年特別お題「私が◯◯にハマる10の理由

 

10周年おめでとうございます!

これまでお題に取り組んだことが無かったのですが、10周年ということで、TRYしてみました。

締め切りぎりぎりですが、、、

 

  ~私が<着物>にハマる10の理由

 

着物が好きで着物ぐらしをしている私です。

さて、どうしてここまで着物が好きになったのか、その理由を考えてみました。

 

1 母の娘であったこと

 

先ずは、やはり私が育った環境でしょうか。

もっと言うと、母が育った環境です。

母の故郷(私の故郷でもあります)の群馬の山間部では、かつて養蚕が盛んでした。

繭にも企画外のものが出ます。

それを、自家用に糸を紡いで、さらに祖母自ら機を織り、着物に仕立てたものを母は着ていたそうです。

 

母の子どもの時代は、修了式に優等賞というものが学校から頂けて、母はその晴れがましい表彰式のために、毎年、新しい着物を仕立ててもらって出席したそうです。

母にとって着物は身近なものであり、晴れ着でもありました。

 

そんな母は、娘の私にも度々着物を着させてくれました。

夏は浴衣、毎年のお正月に着物を着るのは当たり前のことでした。

子どもは一年で背もぐんと伸びます。

働きづめの母でしたので、毎年紅白歌合戦を見ながら、元旦に着る私の着物の肩上げと、腰上げを直すのが決まり事でした。懐かしい思い出です。

 

2 着物を着ていると親切にして頂ける

 

お買い物をするにしても、お食事をするにしても、着物を着て行くとより丁寧な対応をして頂ける気がします。

 

hohoan.hatenablog.com

 

3 着物には季節、格など決まりがあるので、T・P・Oで悩まない

 

ミセスの第一礼装は留袖。ミスは振袖。

次に訪問着。

色無地に紋を付ければ格が上がる。等々。

色々な決まりごとがあるので、それに従っていれば、失礼のない装いが選べます。

 

季節にもよっても着る物が決まっています。

漠然と、何を着ればいいのぉ~と悩まなくて済みます。

 

ドレスコードとか付いていると悩みますよねぇ。

夜は肩の出るドレスって!???

着物でしたら、昼も夜も間違いなくクリアです。

 

 

4 母や大好きな先輩からのお下さがりが嬉しい

 

洋服ですと、流行りすたりがありますが、着物は何十年も前の物でも、古臭いとは感じません。

昔ながらの柄は、古風!という評価になります。

母の着物にしても、お茶の先輩の着物にしても、その方が着ていた時が思い出されて懐かしい気持ちになります。

私にお譲り下さったことを本当にありがたく思います。

 

 

5 買ってもらった時の感動が洋服とは比べ物になりません

 

絹の着物はやはり高価なものとなります。

成人式用の振袖、お茶会用に、初釜用に、、、

その都度、買ってもらう私が嬉しいのはもちろんですが、買ってくれる母の方もとても嬉しそうでした。

仕立てはお願いすることもありましたが、ほとんどのものを母が仕立ててくれました。

母にしてみれば、仕立て代を浮かしてもう1枚買ってあげたいという気持ちがあったと思います。

縫い物は肩こりの母には辛かったと思うのですが、とても楽しそうに針を進めていました。

 

下の写真は、一番のお気に入り、京都の展示会で求めたものです。

私のために何反も広げて頂いた中から選びました。

畳に重なるように広げられていく反物はそれは美しい光景でした。

 

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6 季節感を楽しめる

 

着物は、袷、単衣、薄物と衣更えの時期が決まっています。

袷から、単衣に変わった時の袖の軽やかさ!

毎年の事でも新鮮に感じられます。

 

また、着物や帯の柄も四季折々に楽しめます。

例えば、お正月には吉祥文様を、春には桜。

夏は流水文で涼し気に。

秋は何と言っても紅葉。

冬には、こんもりと雪をかぶった雪持ち~、例えば雪持ち笹とか、雪持ち梅、雪持ち椿などという風情のある図柄もあります。

 

 

7 様々な美しい文様に魅了される

 

正倉院文様、有職文様、名物裂文様と呼ばれる数々の古典文様。

また、四君子、宝尽くし、七宝、雪輪、、、、といった様々な図案。

出会った時に美しい!と感動し、その文様の名前を憶えていくのも嬉しいのです。

 

 

8 再生、再利用

 

絹は簡単に洗うことは出来ませんが、汚れてしまったら、ほどいて洗い張りをして、仕立て直します。

染みが出来てしまったら、染め変えることもします。

また、古い小紋の着物を、別の着物の裾回しに再利用することもできます。

 

着物も帯もたいそう生地をつかって仕立てられておりますので、擦れていたんでしまったり、染みがひどい部分を除いて、綺麗な部分だけを使って、バックや暖簾、洋服を作ることも出来ます。

 

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9 茶道には必須

 

お稽古事で唯一続いたのが茶道です。

お稽古には洋服でいらっしゃる方が多いですが、私は必ず着物で参りました。

懐から懐紙を出したり、帯に袱紗を挟んだり、茶道では着物を着ていることが前提です。

着物を着ている方があらゆる茶道の所作はやり易いのです。

 

10 着物文化は奥が深い

 

30年以上も着物生活をしていても、知らないことがまだたくさんあります。

もっとたくさんの文様を拝見したいですし、家紋も素敵なデザインのものがあります。

また、日本中にその土地の織物があります。

とても興味があります。

 

着物のコーディネートにしても、単に色合いだけの事ではなく、<織の着物に染の帯>と言われるような、決まり事とは言えないまでも、これまで先輩方が素敵な取り合わせとしてきたものがあります。

それをこれからも学んでいきたいと思います。

 

母に教わったことを覚書にしておきたいというのも、このブログを始めた理由のひとつです。