群馬の叔母から、今度はフキが届きました。
実は、そろそろかなと思っていたところに電話があって、
”明日は病院だった?”
”ううん、いるよ。”
”今からフキを送るから。”
”おお、ありがとう。おばちゃんのフキは山蕗だから香りがいいんだよね。”
”茄子と、<即席漬けの素>も入れるから。”
叔母は、農協でしか買えない、その<茄子の即席漬けの素>がお気にいりで、茄子と一緒に度々入れてくれます。
ところが、母はそれが苦手。
色よくあがるのですが、お塩だけでもんで、辛し和えにする方が断然好みの母と私なのです。
”おばちゃん、私、頑張ってぬか漬けしているから、それ、いらないよ。”
”あ、そうなの。わかった。”
宅配便が届きました!
ガムテープを剝がしただけで、プンと蕗の香りがします。
やはりスーパーで売られている物とは別物です。
ん?茄子が入ってない。
そうだね。お母さんの妹だもの。そういう年だよね。忘れちゃったんだね。
いいよ。いいよ。フキだけで充分です。ありがとう。
姉妹というのは遠慮がないものですね。
お礼の電話のはずが
”茄子が入っていないじゃない。” と母。
”だって、〇〇子がいらないって言うから。”
”違うよ。あれは、<即席の素>を要らないって言ったの。私が好きじゃないのよ。
茄子は欲しかったの。”
”ああ、そうなのぉ。そういうこと。”
フキは湯がいてから、丁寧に筋を取られる方が多いと思います。
私は、生のまま、適当な大きさに折りながら、筋を取ります。
この方法ですと、取り残しが大分出ますし、長さも揃いませんが、これが、祖母のやり方でした。
塩水に入れて、沸騰させます。
苦みも香りも好きなので、じきにおか上げにします。
湯がいたままの物を味噌に和えるだけでも美味しく頂けます。
日本酒に合います。
お肉と炒め煮にしました。
昆布と煮たり
筋を取ったものを湯がかずに天ぷらに
美味しく頂きました。
おばちゃん!いつもいつも、本当にありがとう。
例年ですと、次は真竹の筍を送ってもらえます。
年によって変わりますが、早くて6月中頃です。
その頃になると、叔母は、朝な夕なに裏の竹藪を覗きに行ってくれます。
その筍を使って私がお茶事をするからです。
筍が出始めた!の連絡を叔母から受け
↓
お茶事の日を決めて
↓
お客様をお誘いして
↓
3名様以上(5名様以下)のご出席のお返事を頂ければ成立
となるのです。
去年も、今年もコロナのためにお茶事が出来ないのが残念です。
もちろん、お茶事をしなくても筍は届きます。