私は生後半年で父を亡くしています。
物心がついた時は、母の実家である祖父母の家におりました。
母と暮らせるようになったのは、やっと一人でお留守番が出来るようになった小学3年生の時からです。
母は、朝から晩まで働いていました。
朝は、近くの独身寮の朝ごはんを作りに行って、帰ってきて、私に朝ごはんを食べさせて、昼の仕事に行って、夕方帰って来て、私と夕飯を食べるとすぐに、夜も働きに行きました。
当然、私は一人でお留守番の時間が長かった訳ですが、それでも、母と暮らせることが嬉しかったのを覚えています。
ベットに入るときも、母はいませんし、夜、目が覚めても、まだ帰って来ていないこともあります。
怖い夢を見てしまった時などは、とにかく、お布団をかぶって寝てしまうしかありません。
お陰で、大人になった今でも、多少の気がかりがあっても眠れる体質になりました。
朝になれば、必ず母は居てくれます。
夜の不安は朝になれば解決するのです。
暗い中で考えを巡らしても、そうそう良い解決方法は見つからないものです。
悩んだこと自体が無駄だった事もあります。
悩むなら、明るい太陽の下で!という習慣も身に着きました。