母は、新橋のカラオケのあるお店、カウンターバーといいますか、スナックといいますか、のママを長くしておりました。
私もその店を手伝っておりました。
母も私も歌は好きです。
その実力ですが、、、
お客様のデュエットのお相手をするとお客様が喜んで下さるほどです!
お店で、母とよく歌ったのは、童謡の<もみじ>です。
いつもリクエストして下さるお客様がいらっしゃいました。
私ども母娘は、電話ですとどちらか分からないほど声がそっくりなので、まあ、合うのですね。
季節に関係なく、<もみじ>です。他にハモれないので。
お店を閉めて、すっかりカラオケもしなくなったのですが、ある時、昼はカラオケがとてもお安いと聞いて、母と二人で昼カラに行ってみました。
ランチを兼ねて、ちょっとお腹に溜まるおつまみを取って、生ビールを飲んで歌う。
”たまにはいいよねぇ~” と母と楽しんでおりました。
そこにコロナです。
楽しみをひとつ奪われました。
母との二人カラオケで、どうしても母に歌ったもらいたいのは、
高峰三枝子さんの<南の花嫁さん>です。
もちろん、私は知らない曲でした。
以前は、母の店にも無かった曲です。
どこかの温泉のカラオケで、母が突然に歌いました。
なに!?この曲!!!
可愛い!!!
歌謡曲なの???NHKのみんなの歌じゃないの?
ちょっと癖のある節回しが、また面白いのです。
今回調べてみましたら、
作詞 藤浦 洸
作曲 古賀 政男
原曲 任光 <彩雲追月>
そうなのです。原曲は中国の曲です。
妙に納得してしまいます。
昭和18年と言いますから戦争中の曲です。
朝ドラの主人公のモデルとなった古関裕而が<若鷲の歌>を作ったのと同じ年です。
祐一が軍歌を作曲している時に、友人の木枯君は、<南の花嫁さん>のようなの~んびりした曲を発表していたのですね。
少し驚いてしまいました。
<南の花嫁さん>は、私にとって癒しの曲です。
母に何度も歌ってもらったので、今は私も歌えます。
聞いても、歌っても、ほのぼのとした気持ちになれます。
You Tubeで聞く高峰三枝子さんの優しい歌声はもちろん素敵なのですが、
家の母のも絶品です。