母と私の着物ぐらし

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近頃の母~83歳の3月

<その1>

 

”せっかく咲いてるのに、誰も見てあげないのでは可哀想でしょ。”

と、塀の陰に咲いた椿を切った母。

 

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我が家にも花器はいくつかはあるのですが、しゃがむか、台に乗らないと取れないところに仕舞ってあります。

なので、母は手っ取り早く、食器戸棚から選びます。

 

これ、青磁のように見えますが、砥部焼です。

抹茶茶碗として売られておりましたのを、母が納豆に丁度イイネ!と使い始め、今日は花器となりました。

 

数奇な運命の器と言えるでしょう。

 

でも、花の力って素敵です。

これだけでテーブルが華やかになります。

 

 

<その2>

 

母の好きなテレビ番組に 題名のない音楽会 があります。

昨年、 XJAPAN の ToshI さんが出演されて大変な反響があったそうです。

 

このところ、2700回放送記念で、準レギュラー的な方々が出演されていますが、その中に  ToshI さんが出演されています。 

 

母も ”いいねぇ~この人” とすっかりファンになった様子なので、

YOU TUBE で  を見せました。

へぇ~と言って終わりかと思いきや、かなり真剣に顔を近づけて見ています。

 

”こんな王様みたいな恰好で歌ってたんだぁ”

 

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そのときの、ToshI さんは金髪で、髪を立てていました。

母の目には王冠をかぶっているように見えたようです。

(母は緑内障白内障で目が悪いです)

 

”この歌、お母さん、知ってる!”

 

流石に、ロックには興味の無い母の耳にも印象的に残る名曲です。

母には、良いものはちゃんと解かるという侮れないところがあります。

 

母の店のお客様で、準公務員的な固いお仕事をなさっているのですが、ご趣味はヘビメタという方がいらっしゃいました、

年に一度、コンサートもなさいます。

それを聞きに行った母が、”あっ、今、間違えたね。”と、

原曲も知りませんし、私にはわかりません。

後で、伺ったら、やはりミスがあったらしく、我が母ながら、すごっ!

 

母は、金髪でピアノを弾いて、作曲する人として YOSHIKI のことも認識しています。

 

”お母さん、YOSHIKI わかるよね。ToshI と同じグループなんだよ。

後ろで激しくドラム叩いているでしょ。”

 

”わかる、わかる、ワイン当てる人ね。”

 

確かに、YOSHIKI も、例のテレビ番組で当てていました。

でも、少し不安。

 

”GACT と区別がついてる? 上杉謙信が GACT だよ。”

 

”ん? 大丈夫、大丈夫、分ってる!”

 

どうやら、名前の方はごちゃごちゃでも、ビジュアルでは整理されているようです。