私には私の着物のスタイルがあります。
好きな着方があるのです。
衿合せの半襟の出具合、衿の抜き具合、裾の長さ、お太鼓の垂れの長さ、、、、
それも、いつも、こう!と決めているのではなく、着物や帯や、季節、着て行く場所などによって、今日はこんな風に着たいな♡という風に変わります。
なので、誰方様もお好きなようにお召しになったら良いと思います。
一方で、着物にはいろいろな決まりや約束ごとのようなものがあります。
年齢によっても着付けは変わってきますし、着方ひとつでその方の職業までもわかるような場合もあります。
お好みの着付けで良いのですが、ある程度のことは御存じの上で、御自分のスタイルを求めて頂きたいとは思ってしまいます。
帯の高さ
帯の高さですが、基本的な考え方は2つです。
①まず、若い方は胸高に、ご年配の方は少し低めに。
②次に、礼装は高く、普段着は低く。
高くすると、きちっとした印象になりますが、反面、窮屈そうになります。
低くすると、着慣れた感じ、さらに粋な装いにも見えますが、一歩間違えると、だらしなくなります。
また、帯の高さは、上下の高さの他に、帯の厚みをいう場合があります。
帯枕にも色々なものがあります。
文庫を締めるためのものや、ふくら雀の時に使い勝手が良い形もあります。
お太鼓用 といっても厚みに違いがあります。
厚みのある方が若い方用、薄い方がご年配用です。
帯の高さと言っても、実際には微妙な違いです。
例えば、織の着物に塩瀬の帯といった普段使いでは気持ち低めです。
付下げに、袋帯の場合は、気持ち高めです。