母と私の着物ぐらし

着物の決まり事 日々のコーディネート 趣味の茶事 母との暮らし 仲居さんのバイト

着物基本編

8月の着物コーデ~11日~12日~14日

~水色の紗の帯に着物3種 着物を仕立てると、 ”では、これに合った帯を” などと、呉服屋さんで勧められるのですが、 帯1本に着物3枚 などと申します。 気に入った帯を見つけて、それに合う着物を何枚か揃えていくという方法もあります。 1本持っていると…

文化は変わっていく

着物のことは、手っ取り早く母に聞いてしまいます。 ハクビで教授の資格まで頂いておりますし、仕立ても出来る母です。 何より着物の生活が長いです。 下手な呉服屋さんよりも、ずっと詳しいです。 母には、色々なこだわりもあります。 その一つが、 帯付き…

蝶の縁起

蝶の柄が大好き!という方、大勢いらっしゃいます。 私もその中の一人です。 優美な図案には違いないのですが、蝶独特のイメージが様々なので、着物の柄をご覧になった相手様がどんな印象を持たれるかが気になります。 お茶事やお茶会をする場合、その季節に…

着付け~衿元

衿元も着付けでは重要なポイントです。 <衿を正す>という言葉があります。 乱れた衣服や姿勢を正し、更に気持ちを引き締めるという意味です。 つまりは、衿元はお召しになった方の心構えや姿勢が表現されてしまうということです。 衿合せ お若い方の着付け…

着付け~帯の高さ

私には私の着物のスタイルがあります。 好きな着方があるのです。 衿合せの半襟の出具合、衿の抜き具合、裾の長さ、お太鼓の垂れの長さ、、、、 それも、いつも、こう!と決めているのではなく、着物や帯や、季節、着て行く場所などによって、今日はこんな風…

名古屋帯と着物

帯には大きく分けて、袋帯と名古屋帯があります。 袋帯は二重太鼓に締めるので、慣れない方にはちょっと大変です。 袋帯を改良して作られたのが名古屋帯です。 大正時代と言いますから、名古屋帯の歴史はまだ新しいと言えます。 名古屋帯と言っても色々です…

着物の袖丈

一般的な袖丈は一尺3寸に仕上っていると思いますが、私の着物の袖丈は4寸に仕立てておりました。 お袖は長い方がはんなりとしていて好みです。 逆にぐっと短くすると、筒袖と言って、それは作業の邪魔にならないようにという配慮であって仕事着ということ…

着物に多く使われる文様4~雪輪

雪輪文様がお好きな方、大勢いらっしゃいますね。 私もそのひとりです。 雪輪の魅力は、そのまぁるい形もさることながら、雪輪の中に色々な柄が描かれることではないでしょうか。 とても可愛らしく感じます。 雪輪はぼたん雪のイメージを図案化したもので平…

夏の着物~絽と紗

絽も、紗も、からみ織(もじり織)という技法を使って、生地に隙間を作っているものです。 横糸の間に縦糸を絡(から)ませて(ねじって)織っていくことで、横糸が接触しないようになり、生地に目が出来て、通気性も良くなるという訳です。 ← 紗の拡大写真 …

着物に多く使われる文様3~七宝(しっぽう)

はじめに 着物や帯によく使われる柄の名前や背景を知ることで、着物ぐらしは一段と楽しくなります。 文様、模様、柄などの表現ですが、一般的な言い方が模様で、伝統的な柄や美術工芸品には文様を使うことが多いとのことですが、すみません、私は感覚で使わ…

着物に多く使われる文様2~青海波(セイカイハ)

着物や帯によく使われる柄の名前や背景を知ることで、着物ぐらしがいっそう楽しくなります。 青海波 同心の半円を重ねたこの柄は、まぁるくおっとりしたデザインもさることながら、青い海の波と書く<青海波>という名前も爽やかです。 いかにも海に囲まれた…

着物に多く使われる文様~麻の葉

<麻の葉>の柄は何方でも目にしたことがあると思います。 <麻の葉>と覚えていなかった頃の私は、”赤ちゃんが着る着物の柄の帯出して” などと言っており、母にはそれで通じるので良いのですが、この<麻の葉>の柄を言葉で説明するのはなかなかに難しいで…

雨の日の着物~2部式着物を雨コートに

出来れば、雨の日に、着物は避けた方が良いのかもしれません。 それでも、どうしても着物で出かけたい場所もあります。 私の場合は、着物でそのままアルバイトなので、雨の日でも着物で出かける必要も出てきます。 和装の雨コートの一般的なものがこの形です…

博多帯について

一本持っていると便利だといわれる博多帯。 確かに、あのキュとした締め心地と、独特な張りは、とても魅力的で、私も大好きです。 博多献上と呼ばれるのは、黒田長政が江戸幕府への献上品としたからです。 その品の素晴らしさから全国区になり、現代も、帯と…

半幅帯で男結び

只今のお篭り生活で、老後の生活のシュミレーションが出来てしまいます。 何方にもお会いしないのをいいことに、髪型から何からいい加減な生活をしていると、本当につまらない日々になってしまいます。 元々、歳をとって、家にいるようになったら着物で過ご…

私の着付け必須アイテム

私にとって、これが無いと、着物を着る際に不便だと思うものを紹介します。 <1> 腰ひも用のゴムベルト <2> フェイスタオルに紐を付けたもの (補正用) <3> お太鼓の大きさを決めるための紐 <1> 腰ひも用のゴムベルト 腰ひもって、どの程度きつ…

初めて作るにはどんな着物を選んだら良いか?と聞かれますが、、、

私が着物が大好きで、長いこと着物ぐらしをしておりますことを御存じの方から、”初めて作る着物” について聞かれることがございます。 着物を一枚作りたいが、どんな着物を選んだら良いのか。 これに、私なりの意見をお伝えするには、どうしてもお尋ねしたい…

平打ちの帯締めの仕方 ~着る人の目線で~

紐結びを、説明を聞いただけで、すぐに結べる人っていらっしゃいますね。 尊敬してしまいます。私は苦手です。 蝶々結びも、うっかりすると蝶々が縦になってしまいます。 茶道のお稽古でも、色々な紐結びを教えて下さるのですが、私は、その度に、先生のお隣…

着物の柄 ~ 一年中着られる柄と季節の柄 ~

着物には、一年中着られる柄と、その季節を外すと、残念になってしまう柄とがあります。 もちろん、着物はご自身の好きな色合い、柄、風合いのものをお召しになるのが一番です。 桜が好きなので、秋だとて桜を身に着けたいというのも、それはそれで有りだと…

衣替え ~ 袷(あわせ)・単衣(ひとえ)・薄物(うすもの)

衣替えは、古く平安時代に中国から伝わったものです。 当初は年に2度、夏装束と冬装束を入れ替えるという貴族社会だけの習慣だったものが、徐々に広まり、江戸時代の武家の社会では、年に4回の衣替えがあり、着るものが細かく決められていたそうです。 現…

着物コーディネイト~基本(女性)~

着ていく着物をあれこれと迷いながら選ぶ。そして、その着物に合う帯を決める。 楽しい作業です。 でも、私の場合、大事なお出かけには、母に確認せずにはいられません。 ”この着物にはこの帯でいいの?”と。 着物と帯には、柄や色合いを合わせるというだけ…

道行と羽織(女性)

道行は、字からもわかるように道中着です。洋服で言えばコートです。 ですから、家の中では着ません。人様のお宅をお尋ねする場合は、お玄関先で脱いでから上がらせて頂くのが良いと思います。 防寒のために着ることも多いと思いますが、道行には、絽や紗(…