母と私の着物ぐらし

着物の決まり事 日々のコーディネート 趣味の茶事 母との暮らし 仲居さんのバイト

仲居さん日記12~思い込みが強くて申し訳ありません

先日担当したお部屋は、ご両家お顔合わせ。

1名様が生ものNGです。

そこでピンときました。

          ひらめいた人のイラスト(女性)

 

おめでたですね。

その日のお客様のお名前や、お食事の目的や、NGの食材やらが書かれたメモを見ると、妊婦さんと書いてあります。

やっぱりね。

 

板長との打ち合わせも、妊婦さんが生ものNGなので、代わりにお肉にが出ることを確認しました。

 

ところが、お飲み物を伺いに行くと、妊婦さんであるはずのお嬢様が、

”いいかなぁ。○○くんが運転で飲めないのにぃ”とおっしゃると、

未来の旦那様も、お母様も、”飲んだらいいよ”とおっしゃいます。

 

ーーーえっ!いいの?そっか、全部ぜんぶ我慢じゃストレスになるわね。

 

ビールをお持ちして、前菜、お椀と進み、お造り(妊婦さんはお肉)をお持ちしたとき

”お嬢様は、二重のお祝いでございますか?”

”・・・・・”

ーーーん?通じません。

”おめでたでいらっしゃいますか?”

 

 

”え?ああ、これ?単に生ものが苦手なんです”

 

”○○ちゃんの分のお刺身は、いつもパパとママが食べちゃってたのよねぇ”

 

”そうそう。でも、ちゃんとしたお店だから、言ってみようかなと思ったら、お肉に変えてくれたの”

 

”大変失礼致しました。ご両家お顔合わせですと、お祝いが重なることも多ございますので、店一同で誤解しておりました。お許し下さいませ。”

 

裏に入りまして、”妊婦さんじゃなかったよ~” と、慌てているのは、なぜか私ひとりです。

先輩が、指さしながら言うには、”新婦って書いてあるよ”

 

例のメモを見ますと、確かに新婦。

 

でも、新婦って、まだ新婦じゃないでしょ。

確かに、何とお呼びしたらよいかと、迷うところですが、私は、”お嬢様”と呼ばせていただいております。

 

でも、打ち合わせの時に板長も確かに ”妊婦さん” って言ってたし、誤解していたのは私だけではないわ。

ドンマイ!ドンマイ!

 

しばらくして、少し手が空いたとき、板長が ”お顔合わせでも、新婦さんって呼ぶの?”と。

 

板長もメモ通り、新婦さんと認識して、打ち合わせのときも新婦さんと呼んでいたのに、思い込みの激しい私は、妊婦さんと聞こえていたのです。

 

これって怖いことです。

そそっかしい性格は治りません。

 

これからは人一倍注意をしてお仕事しなければ!と反省はしたのですが。

 

はぁ~~~~~~~ぁ ため息が出ます。