私のバイト先の日本料理のお店を、お宮参りの後のお食事会で使って下さるお客様も多くいらっしゃいます。
ご予約なさる時のコツと言いますか、どのようなお集りなのかをお伝え下さる方が色々とご希望をお伺い出来ると思います。
赤ちゃんがご一緒ということは、是非伺っておきたい内容です。
まず、バイト先には、一部屋だけ和室があります。
お宮参りと伺えば、その和室をお勧めいたします。
以前は個室4室全て和室であったのを、ご年配の方のために椅子席に変えたときに、一室だけ、小さなお客様のために和室のままに残したと聞いております。
寝んねしたり、はいはいしたり、和室の方が何かと便利です。
座布団にトーションを敷いて、寝んねの場所を準備致します。
お食い初めもご一緒になさるお客様もいらっしゃいます。
お食い初め膳は、鯛の尾頭付きが付く立派なお膳で、一生食べ物に困りませんように!という願いが込められています。
<おめでたい>の鯛
お祝いの定番、お赤飯
吸い物は、吸う力がつよくなるように
野菜の煮物、お造りは、それぞれ、大地の恵みや海の恵みを豊富に頂けますようにという願いが込められています。
肝心なのは、”歯固めの石” です。
丈夫な歯が生えてきますようにの願いを込めて、お箸で、石に触れ、そのお箸で歯茎に触れます。
歯固めの石は、店でもご用意しておりますが、正式には、地元の神社の境内から授かるもので、儀式が終われば再び境内へ納めるのが習わしです。
もちろん、赤ちゃんは食べる真似をするだけ(させられるだけ)でございますが、その食べる真似をさせるという大役を何方がなさるかです。
それは、赤ちゃんと同姓の親戚の長老とされています。
お集りのメンバーでは、赤ちゃんのお父様方のお祖父様ということが多いと思います。
これも、女の子でしたら、お祖母様とか、地方によっても色々違いがあるようです。
皆さんで順番に赤ちゃんを抱かれて、お食い初めの記念写真を撮られるご家族もいらっしゃいます。
お宮参りのお席では、ご両家のお祖父様、お祖母様が、赤ちゃんに釘付けで、一心に見つめていらっしゃいます。
お料理は二の次になってしまいます。
仕方ありません。
係りの者と致しましては、皆さんがご機嫌の良い、ありがたいお席です。