絽の名古屋帯です。
金で楓が描かれてあります。
青くありません。
でも、描かれているのは青楓です。
なぜなら、夏帯だからです。
緑豊かな時期に締めるために作られた帯だからです。
地色がベージュでおとなしい感じなので、合わせやすい帯です。
ここに、青々と葉が描かれてあったら、着物との色合わせが難しくなると思います。
着物は、綸子の小紋です。
三日月のような形の中に、松、亀甲、梅、紅葉、源氏車なども描かれていて、着る季節を選びません。
母は、袷に仕立て着ておりましたが、洗い張りの後は単衣に仕立て直しました。
単衣の時期でしたら、6月も9月も着ることが出来て重宝です。
着物の紫を意識して、帯揚げは濃い紫。
紫からピンク、白と色変わりを繰り返す糸に透明のビーズを通して、細い筒状に編んでいくという、私などは気が遠くなる作業の果てに出来上がっています。
以前はビーズの帯締めはけっこうなお値段でしたので、母も根気よく作りましたが、今は、中国製でしょうか、安価なものがありますので、お手作りはお勧めしません。
小物は、淡いグリーンでも合うと思います。
爽やかな感じになります。