母と私の着物ぐらし

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11月の着物コーデ~24日~25日

~24日

 

 

結城紬です。

 

大島紬の方が圧倒的に生産量が多いそうですが、厳密にいえば、今の大島紬は紬糸を使っていないので、紬ではありません。

 

結城は、紬糸で織られているので、表面がざらっとしていて、生地も厚く暖かいです。

なので、この着物は背抜きで仕立ててもらっています。

 

大島はシャキッとして、表面はなめらかで、軽い着心地が魅力です。

 

生地をアップにすると、結城の質感が解かって頂けると思います。

 

 

柄は何でしょう?葉のようにも見えるのですが、、、

 

 

紬はあくまでも普段着です。

趣味の帯を合せました。

この帯は、紬や小紋などに相応しいもので、付下げなどには合わないとされているものです。

 

 

帯揚げは水色の縮緬

帯締めは、真ん中で、青磁色の無地と、臙脂と白の小紋という別々の生地を繋いだ丸ぐけです。

母のお手製です。

 

~25日

 

今日も結城紬です。

 

帯を縮緬名古屋帯に変えました。

縮緬や塩瀬などの、染の帯は、紬に合わせると良いと言われています。

堅い紬に、柔らかい染の帯を合せることを、先輩方は好んでこられました。

 

 

紺色と白は、すっきりとした印象になれます。

 

 

菊に菖蒲に笹。お太鼓の上の方には松、梅、紅葉も飛んでいます。

季節を選ばずに使える帯です。

 

 

小物類はオレンジ系を合せました。

帯締めは辛子色に近い色合いです。

 

 

群馬県山間部よりの宅配便

寒くなりましたね。

先日、テレビの天気予報で、

~群馬北部では雪がチラついてる~

などというので、母が叔父に電話してみました。

 

母 「寒くなったねぇ~。そっちは雪なの?」

義叔母 「いいえ、降っていませんよ。それより、お姉さん、忙しいふりして何も送らないですみません」

 

叔父夫婦は、いつも私たち母娘を気遣ってくれます。

いろいろが値上っている中で、東京の生活は大変だろうと心配してくれています。

 

母 「何か送ってくれるなら、こんにゃく芋が嬉しいな」

 

ということで、届きました!

 

 

おおお、舞茸が入ってる。

舞茸ほど、スーパーで売っているものと、叔父が送ってくれるものとの違いが大きいキノコはありません。

叔父が送ってくれる舞茸は、確かに、山でこれを見つけたら嬉しくて踊っちゃうって納得!のお味です。

 

中の方には何が入っているのかな?わくわく

 

 

お餅が入っています。

出来たてを冷凍したものです。

 

中央に3個あるのが、母がリクエストしたこんにゃく芋です。

1個1Kg以上もあります。

 

早速、こんにゃくを作りました。

 

 

私はボールで作って、固まった後、1/4にカットするので、こんにゃくがこんな形になってしまいます。

 

こんにゃく芋の皮を剥いて、

適当な大きさに切って、

チンして、

ミキサーにかけて、

水を足して混ぜて、

小一時間したら、にがりを入れて、

一晩置いて、湯がきます。

 

いつもは300gくらいで作るのですが、今回は芋の半分、530gで作り始めたら、ミキサーが動かなくなってしまって、焦りましたが、何とかこんにゃくになりました。

 

ごま味噌を付けて頂きました。

母も美味しいと言ってくれました。

買ったこんにゃくは食べられないよね! だそうです。

 

 

 

11月の着物コーデ~17日~18日~19日~20日

絹の着物は、脱いだらなるべく早く、衿などをAベンジンで拭くなどのお手入れをするのが良いのです。

 

わかってはいますが、なかなか面倒ですよ。

 

なので、絹の着物は2日続けて着たいなぁと、近頃は思っています。

 

~17日

 

 

表面がツルンとしているので、綸子と思われる小紋です。

この色合いなので、10月~12月に着ています。

 

着物を仕立てる前に、<湯のし>ということをするのが普通です。

反物に、蒸気を当てて、皺を伸ばしたりするのですが、その時に、染の時についた糊みたいなものも落とすことが出来ます。

 

ただ、3000円くらいはかかるのと、これ!と決めた反物をその場で持ち帰れません。

 

そんな訳で、この着物は湯のしをしませんでした。

そのせいだけでは無いとは思いますが、水がはねただけでシミのようになってしまいました。

 

ある程度、覚悟して仕事着にしておりますが、凹みます。

 

 

 

今日のような小紋や紬などに相応しい、名古屋帯です。

お茶の先輩のKさんに頂いたものです。

 

 

帯揚げはグリーンのぼかし。

帯締め縮緬の紅型の小紋を作った時の端切れで、母が作ってくれたものです。

 

 

~18日

 

同じ着物で帯を変えてみました。

 

 

男帯2本で私が作った平仕立ての名古屋帯です。

 

hohoan.hatenablog.com

 


お太鼓の部分にだけ芯を入れたので、柔らかくて締めやすいのが何より気に入っています。

 

 

小物類は青磁色を選びました。

帯揚げは縮緬

帯締めは母のお手製の丸ぐけです。

ビーズは、布のつなぎ目を隠すために私が付けました。

 

ちなみに先日のこの帯のコーデはこれです。↓

 

 

~19日

 

土日は忙しいのでポリエステルの着物にしております。

帯は同じものを使いました。

 

 

 

 

着物は、所々に色付いた萩の葉のように見えるものが飛んでいます。

それに合わせて小物はオレンジを選びました。

 

~20日

 

 

母にも渋いねと言われた着物です。

せめて帯は赤い物を合せました。

 

 

 

全体的には茶色に見える着物ですが、オレンジ、紫、グリーン等も使われています。

 

帯揚げはオレンジの縮緬

帯揚げは、2種類の生地をつなげた丸ぐけです。

11月の着物コーデ~10日~11日~12日~13日

10日と11日は同じ着物で帯を変えました。

12日と13日は帯は同じですが、着物を変えました。

 

 

~10日

 

母のお下がりの塩瀬です。

 

茶色一色に見える部分には赤が使われています。

なので、赤の帯との相性は良いはず、、、

 

 

 

 

帯は、秋にはどうしてもヘビロテになってしまうお気に入りの名古屋帯です。

 

この着物には、共布で八掛が付いていました。

裏を返して見ると、グリーンの小花になっています。

ちょっと意外!って思って頂いたら、やったぁ~~~って感じです。

 

 

 

小物類はグリーンを選びました。

帯揚げはせっかくぼかしになっているので、濃淡が分かる部分を出したいと思いました。

無理やり引っ張ったりして、ささやかな努力です。

 

~12日

 

同じ着物ですが、帯を変えました。

 

 

 

名古屋仕立ての帯です。

 

織に金糸が使われていて、刺繍もあるので、11日の装いよりも格が上がります。

この帯でしたら、付下げにも締められます。

 

では、訪問着は?ってなりますね。

悪くはないってところでしょうか。

やはり、訪問着は袋帯を合せるのが普通です。

でも、私は海外旅行でドレスコードが気になるときは着物を持って行ったのですが、ササっと着替えたいので、訪問着であっても、帯は名古屋帯を持って行きました。

ただ、刺繍などがあって、古典柄のものを選びました。

 

 

 

小物はオレンジを合せてみました。

グリーンでも合うと思います。

 

~13日

 

このところ、バイト先では土日はご予約で満席となっています。

気にせず動けるように、ポリエステルの着物です。

 

 

 

八掛は、グリーンか紫か?または茶色か?と思いきや、クリームです。

 

母がまだ緑内障を患わず、バシバシ仕立てていた頃は、裏生地や八掛などは、着物に合わせて買うというよりは、呉服の日(5月29日)のバーゲンのときに、使えそうな色を取り合えず買っておくというやり方でした。

 

この着物を仕立てる折も、家にストックしてある八掛の中から、合いそうなのないかなぁ?あっ!これでもいいね!みたいに、このクリーム色を選びました。

 

帯は名古屋帯。松葉仕立てになっています。

つまりは手先の端っこだけが2つに折って縫われています。

 

 

小物はグリーンを合せました。

紫でもいいかなぁと迷いましたが、お仕事ですので無難に。

 

~14日

 

帯は同じですが、着物を変えました。

 

 

先週も着たポリエステルの着物です。

先週は、調子にのって赤い帯を合せたのですが、今日の辛子色の方が落ち着くようです。

母の ”可愛いじゃない。似合ってる” を当てにしてはいけませんね。

 

U先輩が

”あっ、昨日と同じ帯なの?この着物にも合うね”

と、言って下さいました。

バイト先の仲居さんのお仲間は、みなさん着物好きなのですが、特にU先輩はお着物が大好きな方で、私のコーデにも関心をお示し下さるので、お会いするのが楽しみなのです。

 

 

 

帯揚げは、グリーンでも、抹茶色に近い感じの物です。

帯締めは母のお手製の丸ぐけです。

仲居さん日記59

   ~お祝いなのかな?

 

板長が変わられて、鯛めしが復活致しました!

特別なお祝いのために、コースのお料理をご予約下さったお客様のお食事に、土鍋で炊いた鯛めしをお出しします。

 

特別なお祝いと言いますのは、還暦や喜寿のお祝い、お宮参りや七五三、ご両家お顔合わせなどです。

つまりは、一生に一度あるや無しやという特別なイベントです。

 

     還暦祝いの赤いちゃんちゃんこのイラスト

 

お誕生日や結婚記念日はお許し頂いております。

 

土鍋の蓋を開けますと、鯛がドンと尾頭付きで現れます。

これを、先ずはお披露目に参ります。

 

本日はおめでとうございます。

大切なお祝いのお席に当店をお選び下さりありがとうございます。

板場からお祝いの気持ちで、鯛めしを炊かせていただきました。

 

などと、申し上げて、土鍋の蓋を開て、鯛の姿を見て頂きます。

     鯛めしのイラスト

 

ここで、良い香りがたちます。

お客様も

わぁ~~~写真!写真! などと喜んで下さいます。

 

そうして、一旦下げて、板長に鯛をほぐしてもらうのです。

 

私は、この鯛めしのお披露目が大好きです。

 

 

お祝いのお席は、鯛めしをご用意するほかにも、<寿>と金で書かれた箸袋に入った柳箸をお使い頂き、お造りも鶴のお皿でお出しするなど、おめでた感が満載です。

 

さて、先日、<顔合わせ>とメモの書かれたお席は、若いカップルと、そのどちらかのご両親様の4名様のご来店でした。

 

結婚のお約束をして、ご両親にご挨拶にいらしたのだとお見受けしました。

だって、<顔合わせ>ですし。

 

お席に伺って

本日はおめでとうございます

と、申し上げると、お父様から思いもよらないお返事が

 

めでたいのかね?

 

ーーーどゆこと?

 

お顔合わせと伺っておりますが、、、

 

う~~~ん、実は、同棲したいって言うんだよ。同棲だよ。

 

ーーーなにぃ~。Σ(゚Д゚) 

 

え~と、お嬢様のご両親様でいらっしゃいますか?

 

そう。これ、娘

 

まあ、それは、ご心配なこともございますね、、、

 

っていうか、心配しかないですよね。

そこで、お相手の男性を観察させて頂きますと、まずまずの好青年の印象。

キチンとスーツをお召です。

初めて彼女さんのご両親にお会いするのに相応しいスタイルです。

これが、結婚の許しをもらいに来たというのでしたら納得なのですが、、、

 

親の心配を他所に、お二人はお顔を寄せて、お飲み物のリストをご覧になっていらっしゃいます。

 

お祝いなのかな?の空気を変えたかったので

微笑ましいですね 

とお母様に申し上げましたら、お母様は笑顔で

そうですね。若いっていいわね。

 

ところが、お隣でお父様は苦笑い。

 

お料理をお持ちする度に、お父様のお気持ちがひしひしと伝わって参ります。

お嬢様が可愛くて仕方ない。

心配でたまらない。

でも同棲を反対したって意味がない。

お嬢様が愛しているその男性と仲たがいはしたくはない。

娘に嫌われたくない。

 

頑張って笑顔です。

 

お父様がお尋ねになります。

この子のどこを好きになったの?

 

と、彼氏さんの答えは

優しい笑顔です。

 

ーーー軽い!軽すぎる!大事に育てた娘を何だと思っているんだ!なんか、私までイライラしてきた。

 

こんな可愛らしいお嬢様ですもの。男子なら誰でも好きになります!

 

おおお、ありがとう。

 

そして更にお父様が

例えばさ、一年同棲して、好きじゃなくなるって可能性もあるわけだよね

 

ーーーそうそう。女の子の親としては心配ですよ。さあ、何と答えるの?

 

・・・・・

 

ーーー答え無しかい

 

逆にお父様が気を使われて

まあ、それはお互い様だけどね。

 

ーーーお父様、我慢していますね。偉いです。私はお父様の味方です。

 

さて、鯛めしのお披露目となりました。

いつもとは違います。

 

本日、当店最上級のお祝いの対応をさせて頂いております。

鯛めしを炊かせて頂きました。

お父様、大丈夫です。

彼氏さんは、今、沸々と責任感がわいていらっしゃいますもの。

 

言ってしまいました。

出過ぎています。

解かっています。

 

彼氏さんが、ご不快なお顔をされなかったのが幸いです。

っていうか、私の棘を感じていないのかも。

 

ご両親様からは

ありがとうございます

と言って頂きました。

 

デザートを持ってまいりますと、お父様が

 

家の奥さんね、このシャインマスカットが大好きなんだよ。何だったらシャインマスカットになりたいくらいなんだ。

 

ーーーあああ、こういう言い方ってしますよね。でもぉ。

 

お父様は、シャインマスカットになって奥様に愛されたいってことですね。

奥様の大好きなシャインマスカットになりたいんですね。

 

     マスカットのキャラクター

 

そういう、恥ずかしい事いうなよぉ~

 

2時間ほどご一緒にお食事をされて、お父様も彼氏さんにさほど悪い印象は持たれなかったようで、本当の笑顔をお見せ下さいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

11月の着物コーデ~訪問着

久しぶりに母と着物で出かけました。

区の文化祭の一環として、母が以前所属していた民舞連盟の舞台発表がありましたので応援に参りました。

 

選んだ着物は、萩の訪問着です。

萩の花の盛りが過ぎているのが残念ではありますが、まだ咲いていますし、何よりこの着物を着たかったのです。

 

 

裾模様は萩なのですが、胸元は竹の絞りになっています。

 

 

帯は、七宝つなぎの袋帯です。

 

この着物には共布で八掛が付いていました。

裏にも萩の文様があります。

 

 

裾の方は翻ることがありますが、この位置の萩が見えることはめったにありません。

 

 

帯揚げはサーモンピンクの絞り。

帯締めはオレンジが半分で濃淡になっています。

小物はグリーン系でも合うと思いましたが、同系色で品よく、おとなしい印象を目指したつもりです ( ´艸`)

 

11月の着物コーデ~3日~4日~5日

11月の装いは、紅葉を意識しないではいられませんね。

今年は紅葉の当たり年だそうです。

 

~3日

 

文化の日ですね。

バイト先にも、きっと、七五三の可愛いお客様がいらして下さることと思います。

 

忙しいと予想されますので、ポリエステルの着物を選びました。

 

 

花と共に赤や黄色の楓が飛んでいる絵柄です。

 

秋にだけ出番のある着物ですが、何と!20代の頃から着ています。

派手かな?と思ったのですが、地色の紫が地味めなので、顔の映りも大丈夫みたいでした。

気をよくして、赤い帯を合せてしまいました。

 

 

後姿で、八掛(裾回し)をチラ見したい

いえいえ、そんな言い方ではなかったですが

へんげさんの嬉しいリクエストにお答えして、後姿も裾の方まで。

 

ポリエステルの着物は仕立て上がりの物も多いのですが、これは母の仕立てです。

なので、オレンジの八掛を選んだのも母です。

 

 

帯揚げは赤紫とピンクのぼかし。

帯締めは紅白の丸ぐけです。

2度からげて、藤結びにしてあります。

 

 

~4日

 

母のお下がりの紬に、昨日と同じ帯を合せてみました。

 

 

この紬は時期を選ばずいつでも着ることが出来ます。

逆に秋らしい風情はありませんが、この帯を合せれば紅葉の感じになれます。

 

 

先日、古い小紋柄の着物を八掛に再利用しているということを申し上げましたが、この着物の八掛にも使われています。

 

 



帯揚げは水色の縮緬

帯締めは母が作った丸ぐけです。

 

 

~5日

 

 

ポリエステルの着物です。縮緬風にしぼがあります。

仕立て上がりを求めました。

 

帯はお茶の先輩のKさんに頂いた名古屋帯です。

名古屋仕立てになっています。

 

 

お太鼓の右側と左側が印象の違う帯です。

逆巻きにして、前姿に左側の十字の模様を楽しむことも出来ます。

 

 

小物はオレンジを選びました。