出勤すると、先ずは、本日の予定表を見ます。
法事のお客様が多いです。
四十九日、、、
まだ、お悲しみの中、どんなお集まりになるのやら、、、
私の担当ではなさそうですが、気になります。
個室の方は、、、
お顔合わせと、
5名様という小人数の法事と、、、
ご親戚の親睦会
この親睦会には何か細々と書いてあります。
えええええっーーーーー
相続についての話し合いぃ~
どんな感じ? 思い空気はイヤよぉ~
お飲み物をお出ししても、すぐに乾杯なさらず、ご予約なさったお客様が、長々とご挨拶をされています。
不安な幕開け?
ところが
特にもめ事があったというのではなく、無事に相続が片付いたので、相続権のある方々が集まっての親睦会という感じでした。
総勢8名様の中には、陶芸の先生がいらして、なんと人数分の抹茶茶碗を焼いて、茶筅と抹茶もセットにしてプレゼントされていました。
お茶碗は全てデザインの違うもので、桐の箱に入り、真田紐できちっと結ばれていて、中身の解らないままお選び頂くというものでした。
主催者の方は、80代?とお見受けする男性
”おお、やっぱり、うちの奥さんには可愛いのが来たなぁ”
聞いている方が照れてしまうような、この台詞
ご夫婦が仲良しなのは微笑ましいです。
その後、奥様がお話しさせているのを漏れ伺っておりますと
”もう、この人はめちゃくちゃ
競馬に行ってくるって、そのまま京都まで行っちゃうんだから(東京の方です)
、、、、、
(全部は聞いていないのですが、衝動買いやらで、大金を使ってしまうことも度々だったようです)
でもね、一度も別れようと思ったことはないですよ。
この人と暮らして、楽しかったわ”
こんなことが言える奥様も、言わせる旦那様もカッコいいですよね。
お酒も大分飲まれたのですが、あと、もう1本ということで
私も、手が空いて参りましたので、このご主人にお酌をさせて頂きました。
と
"鬼子母神だねぇ”
ほほあん ???
"恐れ入谷の鬼子母神ってね”
ほほあん
”いなせですね”
お隣で奥様は笑っていらっしゃいました。
どんなお席かと心配でしたが、楽しく接客できて幸せでした。