母の付き添いで病院に行きます。
時には、私だけでお薬を頂きに行くこともあります。
母の担当の先生は、火曜日の午後のみの診察なので、病院も、薬局も、とっても混んでしまいます。
母は待っているだけで疲れてしまうのです。
待ち時間が長いと、皆さんが、少しイライラなさいます。
先日のことです。その日は、私一人で行っておりました。
ご年配の男性が、看護師さんに
”私よりも、後から来ている人が、先に呼ばれているのだが、どうなっているのかっ!”
と、怒っていらっしゃるご様子でした。
いろいろと忙しい中、そんなクレームにも対処しなくてはならなくて、看護師さんも大変よねぇと思っておりました。
でも、いつもの優しい看護師さんが
”順番にやってますよぉ。午前中に、診察券を入れに来て、お家に戻られる人とかもいらっしゃるんですよ”
と、説明なさいました。
と、
”いやぁ。そんなことを全く知らなくて、大変失礼しました。申し訳なかったねぇ”
平謝りです。
あれ?
逆手のひら返し とも思える、その態度の変わりよう
とても感じの良いおじいさんです。
ごめんなさい。
クレーマー的に思ってしまいました。
頑固じじいみたいな目で見てしまいました。
なんて紳士的!
最初にかなりキツい言い方をされました。
振り上げた拳の行き場に困る と、言いますでしょ。
それを、なんと潔く引っ込めたことか!
きっと、この方はズルとか、不正とか、そうしたことが許せないご性格なのでしょう。
間違いに気付いたとき、私もこんな風にしたいものです。