~酒豪マダム4人様!!!!
先日、仲良し4人組の奥様方がお食事にみえました。
お食事?おしゃべり?お酒?
いえいえ、それを全部楽しんでいかれました。
コロナの影響でなかなかお会いする機会が無かったご様子で、
”久しぶりぃ~”とお声を掛け合うお姿に、今日のランチを楽しみになさっていたのが伝わります。
”お酒飲もうよ!日本酒!”
ーーーいきなり日本酒なのね。私は先ずはビール派だけど、、、
“四合瓶取るよね”
”勿論だよぉ~”
ーーーですよね。4名様ですもの。その方が経済的でもあります。
迷っておられましたが、<浦霞>をご所望されました。
とても楽しそうにお話されています。
学生の頃からのご友人とお見受け致します。
〇〇ちゃん!と呼び合って、すっかりその頃に戻っていらっしゃるご様子です。
”とても楽しそうでいらっしゃいますね。羨ましいです”
”お姉さんも、どうぞ、仲間に入ってぇ”
”まあ!ありがとうございます。でも、残念なことに仕事中でございます”
”で、次、何する?”
ーーーどうやら、さらにお飲みになるようです。けっこうお強いですね。
”じゃ、<天狗舞>にしよう!”
4名様いらっしゃると、お料理の進み具合が分かれてきます。
配膳に迷っていると、、、
”次はぁ~?”
ーーーん?まだ行きますか?いいですねぇ。私の友達で私のペースで飲む子っていないですからね。心底羨ましい。
”やっぱ、八海山!”
お酒も会話も弾んでいらっしゃいます。
でも、もう3本出ています。そろそろ、お食事のタイミングを計らなければなりません。
ワイングラスで飲んでいらっしゃるお酒が残り少なくなってきたようです。
天ぷらと、お食事もご一緒にお持ち致しましょう。
天ぷらが揚がって、運ぼうと致しましたら
あらまっ!お飲み物のリストをご覧になっていらっしゃいます。
先輩に
”Uさ~んどうしよう?飲み物のリスト見ていらっしゃいますよぉ。取り合えず、これ、持っていってもいいですかぁ”
そうなのです!その日は一人体制ではなく、頼りになる先輩とご一緒でした。
”いいよ。持っていってみて”
”はい”
テーブルに参りましたら、
”どうするぅ~<八海山>が一番美味しかったよねぇ~”
”ありがとうございます。<八海山>でございますね。すぐにお持ち致します。
天ぷらと、、、お食事もご用意致しましたが、お食事は後に致しましょうか?”
”ああ、別に大丈夫ですよ。置いて行って下さい”
ーーーほんと?本当にいいんですか?うちの母でしたら、飲んでいるのにお味噌汁が来たら、もう飲むなっていうのかっ!って怒ります。2度と行かない、あの店。とかいうんですよ。
実は、別のお席で追加のビールをご注文されたのを知らなくて、お食事をお持ちしたところにビールが来てしまいました。
さすがに、天ぷらだけを置いて、お食事は後程お持ち致しますと言わざる負えない状況でした。
お客様は
”そうしてくれる?いいの?大丈夫?”とお気を使って下さいました。
却って申し訳ないことでございました。
でも、実は、そのお味噌汁は処分となります。
お味噌は香りが命ですものね。
今の、板長はそういうことで私共仲居さんを叱ったりなさいませんが、やっちゃった感は免れません。
なので、”置いて行って下さい”は大変にありがたいお言葉ではありましたが、本当にお言葉に甘えて良かったのかが、また悩ましいところではあります。
お陰様で、4名様で四合瓶を4本飲まれた酒豪マダムは、ご機嫌のままお帰りになりました。