久しぶりに、お茶のお勉強会に行ってきました。
裏千家では、淡交会(たんこうかい)というものがあって、業躰(ぎょうてい)先生が、お家元のご名代としてご指導下さいます。
と、いっても私などは、客席から暢気に見学するだけなのでお気楽です。
このところ、着物を着るのはもっぱらバイトのみ。
お出かけ用の着物は、すっかり仕舞いっぱなしになっているのが淋しいです。
”淡交会行ってくるね”
と、母にいうと
”ちゃんとしたの着て行きなさいよ” とのこと
選んだのは、
まだ、赤く色づく前の薄紅葉。 ちりめんです。
母のお下がりですが、母も2回くらいしか着ていないと思います。
名古屋帯です。
花丸に四季の花が刺繍されています。
金糸も使われていて、それなりの格もありつつ、仰々しくない
お気に入りの帯です。
海外旅行に持っていったこともあります。
これでしたら、訪問着にも使えます。
母に、”この着物の時、どれ締めてた?” と聞いたのですが
”忘れた”
”でも、白っぽい帯の方が品良くまとまると思うよ”
とのこで、この帯を選びました。
ちらっと見えている赤い八掛は、古い小紋の着物の再利用です。
色付き初めの紅葉は、まだ緑がかっています。
その着物の色合いを大切に、小物類はグリーンを選びました。
淡交会の会場は、空いていました。
リモートでも参加できるので、利用される方もいらっしゃるのでしょう。
お着物の方は、意外と少ないんです。
舞台で実際にお点前をなさる方、会場のお世話をして下さる方、全員色無地でした。
お席は、色無地と大島の方をお見掛けしました。
色無地は、どんな所へでも失礼のない、格の高い、でも控えめで、知的なお召し物です。
私は、どうしても柄物の方が好きなんですけどね。
お茶会に大島のような紬類は相応しくないのですが、今日のような研究会には素敵だと思います。