* 熱中症!注意!
今朝の出勤時のことです。
ホームで一番前に並んで待っていた私。
電車が入って来て、中の様子を伺って、よし!あそこ!好みの端の席が空いているわ。
無事に座って、スマホをチェックしていると、
”大丈夫!?”
の声に顔を上げると、若いお嬢さんが倒れています。
声をかけたのは40代くらいのご婦人です。
私も、駆け寄りました。
お嬢さんは、乗ってきたと同時に倒れてしまわれたのだそうです。
私は、自分が座れて、ほっとしていて、倒れる所は見ていません。
二人で、取り合えず、席にかけさせようとしましたが、無理でした。
目の前に座っている男性に、”すみません!その角の席、お譲り下さい!” と、
席を空けさせたにもかかわらず、お嬢さんは、頭を上げることが出来ません。
私たちの声に反応はあるのですが、
”支えるから立てる?”
”ふぅ~”
”気持ち悪い?”
”ふぅ~”
そうだ!
私、保冷剤を持っています!
ハンカチに小さい保冷剤を4個包んで、後ろ襟に入れてありました。
お嬢さんの首筋に3個当てて、掌にも血管がたくさん通っているので効果があると聞いたことがあるので、そのご婦人にお願いして握らせました。
ところが、手が硬直している様子です。
心配です。
座らせるのは諦めて、私のバックは古い着物で作った布製なのを幸いに、お嬢さんの枕にしました。
横向きに倒れているそのお嬢さんの表情は、私からは見えません。
ご婦人は、お嬢さんに
”大丈夫だからね。ゆっくり呼吸してね”
と言いながら、”マスク、取るわね、いい?”と、
マスクを取って、彼女のバックに入れてあげていました。
その後も、”大丈夫だからね”と、何度もお声をかけていらっしゃいました。
このお嬢さん、この方のすぐ前で倒れて、それはラッキーだったかも。
力強くてお優しい方でした。
次の駅が近づくと、ドア付近に立っていらした若い女性が
”駅員さん、呼びますね!”
”お願いします!”
”お時間は大丈夫ですか?”と、そのご婦人が、今度は私をご心配下さいました。
”はい、大丈夫です。私はこのまま、この電車に乗って参ります。そちらは大丈夫ですか?”
”はい。私は、この駅で降りる予定ですが、まだ時間があるので、駅員さんが来るまで付き添います”
駅員さんが来て下さって、応援も呼んで下さいました。
で、私に、
”どいて下さい”
確かに、邪魔になっています。
でも、バックを腕にかけたまま、慌てて立ち上がって、そのまましゃがみ込んで、腕にかかったバックをそのままお嬢さんの枕にしたので、動きが、、、
頭の下に手をやって頭を支えて、バックを抜いて、お嬢さんの頭は駅員さんにバトンタッチしました。
男の方3人で、そのお嬢さんを車椅子に座らせて、運んで下さいました。
ほっとしました。
私に素敵な笑顔を残して、そのご婦人も降りて行かれました。
”では、失礼いたします”
なんでしょう。友情すら感じます。
電車が、動き出し、私は、元の席に座りました。
お隣に座っていらしたご年配のご婦人が
”びっくりしましたね”
”はい。熱中症でしょうね。あんなにお若い方でも倒れられるのですから、気を付けなければいけませんね”
皆さんも、お気をつけ下さいませ!
今日は、番外編ともいえる通勤風景でした。