母と私の着物ぐらし

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7月の着物コーデ~2日~3日

   ~紗(交織)の着物2種

 

我が家には、うるさ方の母がおります。

着物のことに詳しく(京都きものコンサルタント協会教授の資格有り)、勿論、着物の時期にもこだわりを持っています。

 

その母に、

”ねぇ、紗を着てもいいかなぁ?記録的な猛暑だしぃ” 

 

(と、言いますのも、紗は盛夏に着るという約束事がありますので、少し早いかと思う訳です)

 

と、聞いてみると

 

”いいよ。いいよ。こんなに暑いんだもの。なるべく涼しいのを着て行きなさいよ。

どれ着るの?あっ、それね。それ、涼しいよね”

 

母のお下がりなので、母も涼しい着心地を実感しているようです。

 

 

~2日

 

その着物がこれです。

 

 

ポリエステルに、綿と麻が入っています。

細い糸で織られてあるのと、紗風に織られているので、風通しが良くて涼しいです。

 


平仕立ての紗の名古屋帯を合せました。

銀糸が使われているところが、紗の着物に相応しいか?とも思いましたが、銀は、涼しい印象を表現するアイテムでもありますし、夏の装いとして、有りかなと考えました。

 

つまりは、どういう悩みかと言いますと、紗は紬と同様に単なるおしゃれ着なので、金糸や銀糸を使った帯との相性は疑問です。

ただ、袋帯ではなく、名古屋帯ですし、銀糸が少~し使われているだけなので、格の高い帯という訳ではないので、紗の着物に合わせたという訳です。

 

それに、この着物は、紗風に、粗い織となっていますが、染め柄もありますし、もはや何?という存在です。

 

粗い織に染を施すのは、金網に絵を描くようなものです。

化学染料や、機械織や、コンピューターによるデザイン化や、色々な変化で、このような着物が存在していると感じます。

 

 

着物に縦縞で入っている藤色を活かしたく、帯揚げは同じく藤色を持ってきました。

絽目が細かかったり、広くなったりと変化している絽です。

帯締めは、ピンクと白の夏用の組み紐です。

 

絽の帯揚げは扱い辛いと感じておりますが、これはしっかりっしていて、締め易いです。

見てみますと、

 

 

なるほど、<銀座くのや>と織り込まれてあります。

閉店して、10年以上になりますので、この帯揚げも、少なくとも10年前の物ということになります。

 

着物は、母から娘へ、また孫へと受け継げます。

そう考えると、案外お安い衣裳かもしれません。

 

 

~3日

 

ここ何日かの日差しの強さに慄き、今日も白っぽい着物を選びました。

 

 

ポリエステルと綿の交織です。

綿の効果か、細い糸の効果か、織の粗さの効果か、とても涼しいです!

 

 

帯もポリエステルの紗風の名古屋帯です。

平仕立てになっています。

 

 

モノトーンに見える着物ですが、柄の一部にグリーンや水色が使われています。

着物に使われている色をヒントにコーデネートをしていくという方法もあります。

 

帯を淡いオレンジにしましたので、小物はオレンジと相性の良いグリーンを選びました。

帯揚げは絽。

帯締めも夏用のものです。