~綿と化繊の交織の着物に帯2種
いつも、絹の素材としての素晴らしさに感服しながらも、お手入れのことを考えて、夏はポリエステルを愛用しています。
絹の着物は、涼しいけれど、お手入れが大変。
化繊の着物は、暑いけれど、洗濯機で洗えて便利。
何度も申し上げております。
ところが、この悩ましい状況に、その中間的な存在として、交織というものがあります。
洋服でも、アクリル65%、麻30%、ナイロン5%とかの表示ってありますね。
着物でも綿と化繊の混ざった生地や、絹と化繊の混ざった生地のものがあります。
今回の着物は、綿と化繊の交織です。
割合は解かりません。
ポリエステル100%に比べて、はるかに涼しいです。
洗濯機で洗うことも出来ます。
~30日
帯は紗献上と言われる、夏用の博多帯です。
とはいえ、これもポリエステルです。
着物が縦絽であることがご覧頂けると思います。
淡い紫で、柄の少ないこの着物は、意外に地味なので、帯はローズ色を選びました。
帯揚げは、淡いピンクの絽。
帯締めも淡いピンクで揃えようと思いましたが、ローズ色の帯に合わせると、白に見えてしまいます。
白一色のようでつまらないので、白とピンクの組み紐に変えました。
透けた組み方が、いかにも夏用という感じです。
~7/1日
今日からが、正式な薄物の時期となります。
昨日、派手めな帯の色を選んだので、今日は、落ち着いた感じを目指しました。
夏の絽の帯揚げは、皺になりやすく、いかにも薄くて、扱い辛いのですが、絽縮緬はとてもしっかりしていて締めやすいです。
濃い紫色の無地の部分を出すことも出来ますが、着物も帯も淡い色なので、柄の部分が出るように胸元を始末しました。
帯締めは、絽の着物の端切れで母が作ってくれた丸ぐけです。
帯と帯締めがキツイ色合わせになりましたが、猛暑の中、キリっと〆るのも良いのではと考えました。