~桜の染の帯~着物をかえて
帯には、織の帯と染の帯とがあります。
織の帯は、西陣織とか、堅くしっかりとしたもので、織ることによって柄が出る物。
染の帯は、塩瀬や縮緬などの、着物にも使われる柔らかい生地に柄を染め上げたものです。
染の帯は、礼装には用いられず、あくまで趣味のものです。
柔らかい染の帯は、逆に紬などの織の着物に合うと言われています。
着物の世界では、桜の開花が待たれる時から、すでに桜の季節です。
この季節にどうしても締めたい帯があります。
~20日
この桜の帯はポリエステルなので、着物も洗えるものを合せました。
洗える着物に、絹の帯を締めることはありますが、逆は、着物が可哀想と言いますか、なぜか抵抗感があります。
この着物はポリエステルではありますが、紬風に織ってあるものです。
あら?ちょっと曲がってる。ご愛敬。
雑な性格が時々出てしまいます。
着物が銀ねずのようで渋いので、帯揚げは、明るいピンクを選びました。
帯締めは少しサーモンがかったピンクの丸ぐけです。
母が着物の端切れで作ってくれたものです。
~21日
この着物は織の柄に見えますが、実は、織柄のように染めてあります。
この手の着物は、織の着物として扱うことにしています。
昨日の帯揚げよりも、淡いピンクを合せました。
帯締めは、少しローズがかったピンクの丸ぐけです。
これは、古くなった帯の擦れていない部分で母が作ってくれたものです。