左肩が痛くて、夜も眠れなかった母。
整形外科で処方して頂いた痛み止めの副作用で、めまいと嘔吐に苦しんだ母。
その後、別の先生にリハビリを勧めて頂いて、週に1度のペースでリハビリに通っています。
左手を水平にまで上げるなんて夢のまた夢でしたが、今は、答えに自信のある小学生のように腕が上がるようになりました。
人にも物にも好き嫌いのハッキリしている母です。
先生のことはとてもお気に入りです。
お優しいだけでなく、この筋が固い!とマッサージして下さると、とても楽になると言います。
たまに、顔をしかめる程に痛いことがあっても、信頼してお任せしてきました。
そのお陰で、4月11日の日曜日、一年半ぶりに母は舞台に立ちました。
目も悪い、首も、腰も、膝も痛い、、、ええと、良い所はありましたっけ?
という状態の母が、人前で踊るというのは大変なことです。
踊りの先生というプライドもあります。
と、色々あるわけですが、手が上がらなければ踊りは出来ません。
そこが改善されたのです!
新舞踊ですので、いわゆる流行歌みたいなものでも踊ります。
今回は、<宿六> 水沢明美さん歌唱
歌詞の中に ♪ ジャンと半鐘が鳴りだしゃ ♪
というところがあります。
腕が上がるようになったので、無事に高い火の見櫓に下げられている半鐘を表現することが出来ました。
このことをリハビリの先生にお礼がてら報告致しましたら、
”今日は、いいお話を伺えて嬉しかったです。” とおっしゃって下さいました。
どこまでもお優しいお人柄です。
でも、そのお気持ち、わかるような気がします。
リハビリを受けていらっしゃる患者さんの多くが、母と同じくご年配です。
特に、足のリハビリを受けている方は、車椅子ではなくご自分の足で歩くというのが最大の目標です。
日常生活が出来るようになりたい。子どもや孫に迷惑を掛けたくない。
というお話が、漏れ聞こえてきます。
そんな中で、
”お陰様で舞台に立ちました。けっこう、誉められたりしたんですよ~”
などと、ご機嫌で報告する母の様子は、先生にとっても嬉しいと感じて頂けるものだったのだと思います。
母は一生通院したいと思っているのですが、改善されていることと、治療を始めて半年が過ぎるということで、そろそろ、教えて頂いたことを自力で頑張る時期と見なされるようなのです。
つまりは、どうしても通院したいとなると、保険が使えなくなりそうです。
母は単に淋しがっていますが、私は、”先生のやり方をそばでずっと見てたでしょ。” と言われそうで、、、
怖い、、、ふぅ~。