リハビリのお部屋では、大勢の患者さんが、同時に施術を受けています。
孫娘とおしゃべりしているように楽しそうで、ずっとお口が止まらないおばあさん。
また、逆にリハビリの先生の方が、のべつ話しかけていらっしゃるのもお見受けします。
お話を聞くのも、話しかけるのも、リハビリの一環になっているように感じます。
ほぼ皆さんがご高齢者です。
そんな中、母と母担当のI先生のカップルは、静かです。
我慢強い母ですが、時々は
”ちょ、ちょ、ちょっと痛いです”
”どこが痛いですか?”
みたいな感じです。
家で出来る簡単な運動もご指導下さいます。
両肩をあげる運動を、先生が1! 2!と数えます。
私も暇なので、一緒にするのですが、これが私にとっても、なかなかにキツイ運動です。
”きゅう~じゅう~ じゅうい~ち”
”えっ!まさかのじゅういち!” と思わず私が言ってしまいました。
先生は笑いながらも、厳しく、その日は20まで。
その後は10回までのことが多くなりました。
”先生、これ、10回でもキツイですよね” と、私。
”はい、だから、だんだん上がらなくなる、、、” と、母の肩を撫でながらおっしゃいました。
ああ、そうなんですね。
だから、いつも先生は、”なぁな” の時に ”はい!がんばって!” と、お声をかけるのですね。