小紋に、袋帯を合せれば格が上がりますし、紬の帯ですとカジュアルな装いになります。
小紋に似合う帯は様々です。
花模様の小紋となりますと、帯に花柄は避けようかな?と私は考えます。
もちろん、桜の着物に桜の帯を合せて、<桜づくし>と洒落てみるのも楽しみのひとつです。
作家さんが、着物と帯を同じ柄にデザインする場合もありますが、私はあまり好みません。
昨日と同じ淡いグリーンの花柄の小紋を着るとして、
昨日と帯を変えるにはどうしようかな?と悩むわけです。
着物の地色と相性のいい色の帯を選ぶのは基本です。
着物の柄に使われている色をヒントに探すと失敗がありません。
昨日のピンクはその考え方で選びました。
着物には淡いピンクや、やはり淡いオレンジ、黄色の花までが描かれています。
どれを選んでも、着物との相性は良いはずです。
あとは、白地や黒字の比較的どの色にも合うものを選ぶというのもありです。
白地の名古屋帯を一本持たれると便利だとお勧めするのも、どの着物にも合せやすいからです。
白っぽい着物や帯も春らしい装いになると思います。
熨斗に四季の花が刺繍されていますが、このくらいはいいかなぁと思い選びました。
この帯は、熨斗の刺繍の帯であり、花柄とは少し違うと感じます。
熨斗はおめでたい柄でもありますし、古くからある格調の高い柄です。
名古屋帯ではありますが、この帯でしたら、色無地や付下げ、訪問着でも締められると思います。
昨日と同じ着物ではありますが、帯を変えたことで、装いの格が上がりました。
グリーンとオレンジは、相性の良い色です。
オレンジで刺繍されている熨斗と着物の地色が合うと思います。
帯揚げは帯のオレンジから、同じオレンジを。
帯揚げは着物の地色に寄せてグリーンを選びました。
淡い色の着物に白い帯なので、帯締めだけがキツイ印象にならないように、絞りの丸ぐけを合せました。
絞りですと、白い部分もあるので、白い帯に寄り添ってくれると思います。