コロナの中でもご来店下さるお客様には、安心、安全であることは勿論ですが、
この店を選んで良かった!と思って頂きたいという気持ちが、以前よりも一層強くなっています。
コロナ禍の今、皆さん、外出を控えていらして、本当に久しぶりの外食を楽しみにご来店下さいます。
お客様は激減していますが、その分、ご希望を伺いやすい環境になっていると思います。
<お刺身と天ぷらの御膳>というメニューがあります。
お刺身と天ぷらの前に、小鉢と茶碗蒸しが付きます。
最後にひと口のデザートも付きます。
お人によって、お刺身をゆっくり召し上がって、次に天ぷら、〆にご飯とお味噌汁という流れを好まれる方(特にお酒を飲まれる方)と、お刺身と天ぷら両方をご飯のおかずとして召し上がりたい方がいらっしゃいます。
伺えば済むことなのですが、お話が弾まれているときにお声をかけるのは難しいです。
丁寧な接客だとご評価下さるお客様もいらっしゃいますが、いちいち五月蠅い!と感じられるお客様もおいでになります。(お顔に出られるのでわかります)
お気持ちを察することが出来れば、プロの中のプロ!と自信をもってお仕事ができるのですが、私にそのような器量はありません。
特に、ランチとはいえ、接待で使って下さる場合は、お声をかけるタイミングが一段と難しくなります。
先日のことです。よくご来店下さるお客様が接待側でした。
私が足を引っ張ることはしたくありません。
ビールを飲んでいらしたので、お刺身は特に伺わずに単独でお持ちしました。
ビールの進み具合も見つつ、会話の途切れたところで、上手く、お替りを伺えました。(よしっ!)
2杯目をお持ちしたときに、お食事は後にして、天ぷらだけをお持ちすることも確認できました。(ほっ)
そろそろお食事かな?と思ってはおりましたが、お客様が美味しそうに飲んでいらしたので、また、タイミングを計ってお伺い致しました。
”もう半分飲みたいな” とのことでございました。
半分とご所望のお客様には、ワイングラスでお出ししています。
お値段は半分ですが、量は半分に満たないものです。
この量でご満足して頂けるでしょうか。少し心配です。
接待をして、ビールも飲んで頂いて、もう少しのところで飲み足りなかったとお客様がお感じになったら、台無しです。
さすがに、もうご飯かなぁ?
やっぱり、お伺いしようかな?
しつこいかな?
お話されてるしぃ。
近くを通ってみようかな?
すると、ゲストのお客様の方から ”もう、お茶にするよ。ご飯もちょうだいね。”とお声がかかりました。
この、ひと言!ホント助かります。
というか、お話されながらも私の視線にも気づかれていらしたのだと思います。
ズバズバとお話されているご様子でしたが、繊細な方なのでしょう。
と、ここで、ご常連の接待側のお客様もさすがです。
”よろしいんですか?もう半分いかがですか?” とお尋ねになりました。
プロの営業マンですね。
勉強になります。
お仕事、上手く行きますように。