今日から2月です。
月々に異名がありますが、如月(きさらぎ)は、音の響きも素敵ですし、他で使い荒らされていない特別感もあり、一番好きです。
例えば、三月の異名、弥生ですと、女の子の名前としても可愛らしいので使われてきましたし、5月の異名、皐月(さつき)は<五月晴れ>と書いても、普通に<さつきばれ>と読むほどポピュラー過ぎるのです。
<きさらぎ>の語源ですが、寒さが厳しい時期なので、衣を重ね着するということで<衣更着(きさらぎ)>になったということです。
納得してしまいます。
漢字の<如月>はというと、中国の2月の異名が由来だそうです。
中国での<如月(もちろん、きさらぎとは読みません)>には、寒い冬が終わり、春に向かって万物が動き出すという意味があるそうです。
漢字の意味するところと、音とが正反対ともいえる程違います。
受け入れて、飲み込んで、自分独自の文化としてしまうという日本文化の懐の深い所です。
2月には、如月の他にも<梅見月>という異名があります。
着物の装いには、是非 <梅> を取り入れたいものです。
梅は、1月から<松竹梅>の吉祥柄として出番も多かったと思いますが、それとはまた違い、季節の花として装えたらいいなと思っています。
季節の花と言えば、<椿> もあります。
ただ、椿は、1月から2月、また、3月になっても引き続き季節を代表する花の一つでいられます。
<梅>は、2月の印象が強く、3月になるとその位置を <桜> に譲ることになりそうです。
季節の花だけではなく、雪を思わせる柄も如月には相応しいと思います。
<雪輪>なども良いですね。
紬は、着ると暖かく、寒い時期には重宝します。