1月には、おめでたい松竹梅の<梅>として着た着物ですが、<梅見月>と呼ばれる2月にも是非着たい着物です。
母にとってもお気に入りの着物で、着る機会の多かった着物です。
裾は母が付け替えてくれました。
絹の裏地は、歩く度の摩擦で、擦り切れるのです。
袖口と、裾裏の色が違ってしまいましたが、ドンマイです。
最近の着物の裾回しの色は、着物の色と同色の濃淡にするのが主流のようです。
ちょっとつまんないですね。
呉服屋さんが、選んだ反物に合いそうな裾回しをいくつか出して下さって、その中から色を決めるのも楽しみでした。
袖口や裾にチラッと見えるだけではありますが、着物の印象は変わります。
以前は、たとえば紺色の小紋には、仕立てたときにはオレンジを付けて、洗い張りをして、仕立て直すときには、少し大人っぽく辛子色に変えたりしておりました。
このグレーの着物には、初めはこげ茶の裾回しが付いていました。
今は袖口に残っています。
グレーとこげ茶、なかなかおしゃれな取り合わせだと思います。
つまりは、この着物には茶色の帯も合うということです。
裾回しの色もコーディネートのヒントになるのです。
お祖母様やお母様から譲られたお着物の裏も是非見て下さいませ。
小紋柄の裾回しが使われていたり、昔の物は洒落たものがあって楽しいです。
この着物には、白っぽい物も合うとは思っていましたが、実際にこの帯と合わせたのは初めてです。
青海波の中に柄がありますが、銀一色です。
何度かブログに上げている着物は、なるべく違うコーディネートにしたいと思っています。
帯を締めている途中は、グレーと白でボケた感じになるかと心配しましたが、赤の小物を取り合わせたら、しまりました。
小物の役割は重要です。