一般的な袖丈は一尺3寸に仕上っていると思いますが、私の着物の袖丈は4寸に仕立てておりました。
お袖は長い方がはんなりとしていて好みです。
逆にぐっと短くすると、筒袖と言って、それは作業の邪魔にならないようにという配慮であって仕事着ということになります。
長襦袢も着物に合わせて4寸に仕立ててあります。
袖丈に問題はありませんでした。
我が家は母が着物の仕立てが出来ますし、ありがたいことに母はお針仕事の好きな人です。
ですが、仕立て上がりの着物がとてもお安く売られているので、それを求めましたら袖丈は3寸です。
それらの着物には2部式の ”うそつき” と呼ばれる襦袢で対応しました。
2部式の襦袢は、着付けに慣れていない人には、襟が浮いてきたりするのを引いて直しやすいなど使い勝手が良いです。
胴の部分は綿なので汗取りにもなります。
私はうそつき愛用者になりました。
夏、洗える着物の場合は、肌襦袢を省いて、直にうそつきを着てしまいます。
お茶会など一日動き通しの日には2部式襦袢を着たいのですが、私の着物は袖丈が4寸。
市販のうそつきは袖丈3寸ですので、母に袖丈4寸のうそつきを仕立ててもらいました。
買ったうそつきは3寸、母のお手製は4寸と区別しておりました。
長襦袢用の反物を買って、うそつきの袖とお腰を作るのですが(胴の部分はさらし)、一組作っただけでは生地が余ります。
4寸の袖は取れないけれど、3寸なら作れそうということもあり、母お手製に3寸が加わりました。
3寸と4寸が入り乱れになりました。
さてと、着物の袖を通した時に、袖が合わない!となりますと、今日着ようと決めていたその着物を変えるか、襦袢を脱いで袖の合うものに着替えるかどちらかです。
襦袢の袖の方が長い場合は、多少もたもたしますが、我慢のしようもあるのですが、襦袢の袖が短いのは、みっともなく目立ちます。
出かける支度の時にはけっこうなイライラになります。
とうとう我が家では、襦袢に油性ペンで3や4と書いてしまいました。
仕舞う引き出しも分けています。
お茶の先輩にありがたいことにお着物をたくさん頂戴しました。
頂いた着物の袖丈は3寸です。
母の着物も以前は4寸でしたが、最近の着物は3寸です。
それに合うように3寸の長襦袢も絹とポリエステルとがあります。
襦袢だけで大騒ぎです。
結論!
袖丈は、1尺3寸とお決めになることをお勧めします。
追記
絹の長襦袢は結構なお値段です。
洗えないということもあって、もったいないのであまり着なかったのですが、宝の持ち腐れになると気付き、昨年の冬は愛用しました。
しっとりと着心地が良く、とても暖かいです。
洗えませんが、袖口はAベンジンで拭いて、襟は二日ほどで取り換えて、襟だけを洗います。
襟と足袋が汚れていることを母はとても嫌います。
”お母さんが付けてあげるから取りなさい” となるのです。
母に任せっきりの衿付けも、ちゃんと教わろうと思います。