母の着物を洗い張りをして、母が仕立てる場合、単衣にしてしまうことが多いです。
袷の仕立ては、母は ”袋になる” という表現をしますが、表と裏の微妙なずれで裏生地に ”たるみ” が出来たり、表に ”つれ” が見られたりと、難しいことが多いようなのです。
なので、母からは ”これ、単衣にしてもいいかなぁ” との打診が度々あり、私としては、とにかく着物の形にさえしてくれればありがたいので、即答で ”OK” となるのです。
結果、古いものではありますが、単衣の絹の着物がたくさんあります。
ただ、単衣の時期は、6月の梅雨と、9月の台風&秋雨前線と、雨が心配です。
一度も袖を通さずに10月の衣替えで、そのまま仕舞うことが多いのですが、それって労力の無駄というか、空しいです。
晴れ間を見つけて、普段着にも着心地の良い絹の着物を着たいものです。
一越の小紋です。
これも母が袷で着ていたものを単衣に仕立てなおしたものです。
着物に少しだけ使われている色を生かすという私の好きな合せ方で、赤の帯を選びました。