母のお下がりの綸子の単衣です。
母は袷に仕立てて着ておりましたが、涼しそうな色合いなので、洗い張り後は、単衣にしてもらいました。
蝶々の柄は大好きな柄の一つなのですが、お茶を習い始めてからは、蝶々をモチーフにしたお茶道具は< 仏 >に使われることがあまりにも多く、選び辛い着物になってしまいました。
亡くなった方が、蝶々の姿になって逢いに来てくれるというのです。
ただ、蝶々の盛んに飛んでいる春から初夏は、単なる季節のものとして着ることが出来ます。
地紋は網目になっています。
漁で使う網を図案化したもので、水を連想させ涼を呼びます。
帯は、絽の名古屋帯です。
6月初めなので、絽の中でも平織りの部分が多いものを選びました。
帯締めは、水辺のキラキラ感を出したくて、ビーズを締めてみました。
このビーズの帯締めは、夏はガラスの涼しさ、冬は豪華さを演出してくれるということで、一年中重宝します。
6月も半ばを過ぎれば、紗の帯でも良いかと思います。
要するに、透ける物ほど盛夏に使うのが相応しいということです。
花輪柄の紗の袋帯です。
定番の四君子(梅、欄、竹、菊)柄ではなく、桔梗や片男波なども描かれていて、さすがに夏帯という感じです。
袋帯ということで、名古屋帯を締めた時よりも装いの格が上がります。