母と私の着物ぐらし

着物の決まり事 日々のコーディネート 趣味の茶事 母との暮らし 仲居さんのバイト

旅の思い出~リベンジで満開!角館~

 お篭り生活なので、今は旅行は出来ませんが、母とのご近所散歩では、今年も桜を楽しめました。

桜といえば、思い出すのは角館です。

どうしても満開の桜を見たくて、GWに2年連続で訪れた場所です。

 

最初の年は、武家屋敷の方もまだまだで、やっと一枝咲いているのを見つけると、皆さんがそこで写真を撮りたいので、行列になってしまうほどでした。

桧木内川堤は川風が冷たいので、例年、武家屋敷付近よりも開花が遅れます。全く咲いていませんでした。

この開花に時間差があることが、旅行者にとっては桜鑑賞の保険になっています。

有名な1本桜を目当てに旅の計画をたてるよりも、満足できる確率が高い訳なのですが、残念です。

咲けばこんなに見事です!という写真を見ると恨めしいばかり。

 

翌年のGWにリベンジに行きました。見事でした!

f:id:hohoan:20200507190540j:plain

f:id:hohoan:20200507190612j:plain

f:id:hohoan:20200507190635j:plain

私たち母娘は、2度めのチャレンジでしたが、7回目でやっと満開を見ることが出来たとおっしゃっていたご夫婦もいらっしゃいました。

 前年に、武家屋敷の見学は済ませてあるので、ひたすら桜を楽しむのみ。

堤に持参した大きめのシートを敷いて、出店で色々買ってきて、それをつまみにビール!ほぼ地元の人って感じでした。寝転がって下から枝を眺めたりもしました。

通る人に ”いいですねぇ” って、随分と声をかけられました。

こちらも御機嫌なので、荷物とコートを持って写真を撮っている方に、”どうぞ、ここに荷物置いて撮ったらいかがですか? ”などと優しくなれました。

 

旅行はいいですね。計画を立てるときから楽しくて、何年か過ぎて、記憶の中でも楽しめます。

近頃、めっきり歩くことが苦手になった母を思いますと、もう遠出は難しいと思います。頑張って行っておいて良かったです。

 

角館が素敵なのは、桜だけではありません。

最初の年も、桜は残念でしたが楽しかったのです。

桜が早すぎた場合でも、武家屋敷の敷地内にカタクリの花が咲いています。

カタクリの群生地も近くにあるそうですが、私は行きませんでした。

刺巻湿原では水芭蕉も群生しています。

刺巻駅から徒歩で行けるので、おすすめです。

刺巻駅は無人駅です。電車のドアも自分で開け閉めします。

戸惑っていたら、車中の人が教えてくれました。楽しい経験になりました。

 

角館では素敵なの方々にもお目にかかりました。

 

<自転車の少年>

安藤醸造の本店を、ガイドブック片手に探していました。

”どこ行くの?”と御親切にお声をかけて下さる方がいて、右に曲がったらすぐということがわかりました。

”すぐ” の感覚が探している身にとっては前のめりなので、また、不安になります。迷って、母を余分に歩かせるのも可哀想と、思っていたら、向こうから自転車の少年が来ました。明らかに地元の子。しかも、この先に安藤醸造本店があるだろうと思っている方向からやってきます。

声をかけさせて頂きました。

 

私 ”すみませ~ん。安藤味噌屋さんって、この先ですか?”

少年 ”味噌屋?醤油屋じゃないかな?味噌あるかなぁ?”

私 ”この先に、安藤さん、ありますか?”

少年 ”ああ、はい”

 

少年は、自転車の向きを変えて、来た方向に自転車を走らせ、しばらく先で止まって、手を振ってくれました。

私も看板を見つけました。

そして、少年は、再び自転車の向きを変えて、私たちのところに来て、

 

少年 ”味噌もありました”

 

そして、走り去りました。背中に”ありがとー”と言った私たち。

なんて優しいのっ!見知らぬ私たちのために自転車で行ったり来たり。

もともとは私が悪いのです。安藤味噌屋さんなどど言ったから。

お味噌を買う気満々だったのと、<ジョウゾウ>と、ちゃんと言える自信がなかったのです。

だって、難しいじゃないですか。

醸造>だけだって発音が難しいのに、その前に<安藤>が付いたら絶対に<ジョウジョウ>とか<ドウジョウ>とかになってしまいます。

 

あの少年のことを思い出す度ほっこりします。

 

<荷物預かりの係りの方>

桜祭りでにぎわうときは、駅のロッカーの数が足りないので、駅前で、臨時の荷物預かり所が出来ます。その引き取りの時間が、私たちの予定した帰りの電車の時間よりも随分と早かったので、母と、どうしようかと話していたら、係りの方が、時間を過ぎても預かるので、駅の真ん前のその方の職場の方へ取りにくればいいと言って下さいました。

この、御親切、どこそこの方と言いたいのですが、全ての皆さんに対応は出来ないと思いますと、かえってご迷惑をおかけしてもいけないので残念です。

きっと、母と二人だったので、ご心配下さったのだと思います。

とても助かりました。せっかくなので、そちらで夕飯をさせて頂いてから電車に乗りました。

 

 <安藤醸造の女将さん>

安藤さんは製品も素晴らしいのですが、本店の建物もとても素敵です。

外観のレンガ造りはもちろん、店舗内も重厚で天井も高くて、見入ってしまいます。

”りっぱねぇ”と母と感心していると、女将さんが ”暖房が効かなくて寒いですよ”

と、おっとりとした感じで、お声をかけて下さって、”そちらも良かったら見て行って下さい” と勧められた先には、立派な蔵造りのお座敷がありまして、どなたでも見学出来ます。

このお座敷で息子さんが披露宴をなさったそうです。

ここで披露宴をしたいという申し出に、女将さんは驚いたそうです。嬉しそうにお話して下さいました。

お味噌はお土産用のものもあったので、送って頂くことにしました。

これ以来、我が家の味噌は安藤さんになりました。

3種類を食べ比べ、特上つぶみそ が気に入りました。

どなたに差し上げても美味しいと言って頂けます。

送料無料にするために、つい余分にいろいろ買ってしまうのですが、はずれはありません。お味噌は日持ちもするので、余分に買ってストックしておくと、不意に頂き物をしたときのちょっとしたお返しにも使えます。

寒こうじは、みりんとお酒でのばして、お魚を漬けるのに使っています。

安藤さんの味噌漬けはさすがに美味しいです。ちまきも絶品ですが、ちとお高いのであまり買いません。

そばつゆ はお味噌と同じく常備しています。

これまでスーパーで買っていたものよりもお味が濃いので、入れ過ぎるのを注意する必要があります。言いかえれば、少量で十分なので、一瞬お高いかと思いますが、かえってお安いくらいです。

 

他にも、角館には美味しいものがあります。

唐土庵の生もろこし>

上品な甘みでとても美味しいです。

硬い焼きもろこしとは別物です。

特に、中に餡の入っている丸い形の物は、表面に桜の型押しなどがあって可愛らしいです。我が家のお茶事にも使いました。

この上等なお菓子で、文化の高さがわかります。

秋田市でしたら、北前船で京都とも意外に近いということもありますが、失礼ながら、これだけ中に入った場所で、芦名のお殿様、すばらしいです。

そういえば、あの道路の広さにも驚きます。

 

秋田の美味しいものは、有楽町の交通会館の1階にアンテナショップがあって、安藤さんのお味噌なども買えます。ここの良いところは、同じビルに北海道のアンテナショップもあって、両方見ることが出来ることです。

 

私は、安藤さんに直接注文していました。稲庭うどんやお酒なども扱っていらっしゃいます。

最近、楽天で 秋田県物産振興会 というのを見つけました。そこでは、安藤さんの製品はもちろん、安藤さんでは扱っていない佐藤養助商店の稲庭うどんも取り寄せることができます。母が佐藤養助商店の稲庭うどんが好きなので、別々にお願いしていたのですが、便利になりました。

今回調べましたら、唐土庵の生もろこしも扱っています。

お味噌とうどんは同梱できましたが、出来ないものもあるそうです。