母と私の着物ぐらし

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5月の着物コーデ~26日

とっておき!都喜エ門につづれ帯

 

衣更えが目の前!というこの時期ですと、帯だけを夏の物に変えたりと、移りゆく季節を楽しむというのが定番です。

 

既に、26日。

衣更えを済ませて、さっそうと単衣でお出かけも有りです。

 

では、ありますが、

 

コロナ禍でお出かけもままならず、着たい着物を着る機会も奪われてきました。

着なかった袷の着物に心が残ります。

 

が、チャンス到来!

 

着物の展示会のお手伝いという、以前から一度はやってみたいと思っていたお仕事の面接を受けることになりました。

 

もちろん、今の仲居さんのお仕事は続けます。

コロナさえ過ぎてしまえば、優しくて楽しいお仲間と一緒にお仕事出来ますし、ご両家お顔合わせや、お宮参りや、人生の大切な日のお手伝いをすることも出来るはずです。

 

久々に、着物のことがわかる方とお会いできるのがとても楽しみです。

 

何を着ようかなぁ~。ルンルン。

 

母からお下がりの都喜エ門にします。

都喜エ門さんは、本場大島紬の作家さんです。

伝統技法を大切にしながら、それまでは考えられないような華やかな柄を織り出した方です。

今でこそ、似たようなものを目にすることはありますが、初めて見たときは衝撃でした。

 

都喜エ門を知らない呉服屋さんはいません。

母も幾度となく、”奥様ぁ~素晴らしいお着物!都喜エ門でございますね。”と誉められていましたし、初めて伺う着物の展示会などには、これを着て行くことが多かったです。

 

母のお下がりセットです。

 

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独特の光沢がいかにも大島。

 

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母もお気に入りでよく来ていたので、裾回しは変えてます。

 

帯はつづれです。

つづれ帯は、別格の帯です。

袷でも、単衣でも締めることが出来ます。

それどころか、名古屋帯であるにもかかわらず、江戸妻にも締められるのがつづれ帯なのです。

この帯の場合は、趣味のデザインなので、正装には向かないと思います。

我が家では<ぜんまい>と呼んでいる帯です。

 

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着物は、泥染めの他、紫や茶や緑なども使われています。

帯揚げは、縮緬の緑のぼかし。

帯締めは、持っている物の中で一番高かったと母が言っているものを選びました。

なにせ、呉服屋さんにお会いするので。

 

この着物には、先日可愛いとおっしゃって頂いた<エンドウ豆の帯>や

 

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<塩瀬の帯>

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なども合いますが、なにせ、久々プロの呉服屋さんにお会いするので、つづれを選んだという訳です。

 

さて、これほど気合を入れて向かった、面接の結果は、、、

 

長くなるので、また明日にさせて頂きます。

 

 

 

リハビリもあと1回~切ないなぁ

この半年間、週一回のリハビリを機嫌よく受けていた母ですが、今月で終了となります。

ギリギリ31日の予約まで入れてもらっています。

 

お陰様で、先生も驚かれるほどに良くなりました。

肩から腕の痛みで、夜も眠れなかったなんて今では嘘のようです。

 

hohoan.hatenablog.com

 

昨日などは、”先生に逢えなくなると思うと淋しいです♡”と、言っておりました。

お若い先生は、笑うしかないという感じでしたが、この、お上手が言えない感じが、母も私も好きな所なのです。

 

ここで、”僕も淋しいです。”などと言ったら、それは、もう、母のI先生ではなくなります。

 

 

昨日の病院は、ちょっと切ないことがありました。

 

<切ない話 その1>

 

リハビリの前には必ず診察があって、体調の確認がされます。

その診察を待つ廊下で、車椅子の方に大きな声で、お話されている方がいらっしゃいました。

多分、車椅子の方の耳が遠くなっているのだとは思いますが、大きなお声ですと、怒っているように聞こえてしまいます。その方は男性なのでなおさらです。

 

お付き添いはボランティアの方でしょうか?

あるいは、ホームの方でしょうか?

 

車椅子の患者さん(男性)は、”はい。はい。”と、お返事なさっておいででした。

他人行儀なので、お身内ではないことがわかります。

 

お付き添いの方は、色々とご説明なさって、また迎えに来るからとおっしゃって帰られました。

 

同じように廊下で待っていた全員に、”えっ?帰っちゃうの?” という空気が流れました。

 

初めての病院って、けっこうわかりづらくて、戸惑うことも多いです。

車椅子の扱いもさほど慣れているとは思えない患者さんですのに、お一人で残されて、とても心細そうに見えました。

 

そして、その方が ”わたし、、、14番で待つようにって、、、さっき言われましたよね。14番ってここで良いのですよね、、、”

 

近くに居た全員で ”はい!” と答えました。

 

お忙しいのでしょう。きっと。とても。

でも、せっかくお連れになったのでしたら、もう少しご一緒にいてさしあげられなかったのかなぁと切ない気持ちになりました。

 

<切ない話 その2>

 

リハビリは、広いお部屋で同時に受けます。

患者さんも先生も、いろんな方がいらっしゃいます。

 

昨日は、耳もかなり遠くて、認知症も始まっておられる方がすぐ近くでリハビリをなさっていました。

若い女性の先生は、頑張って大きな声で話しかけられます。

 

リハビリ病棟に入院なさっている患者さんのようです。

 

       マッサージを受けているお婆さんのイラスト

 

 

”寝ないでくださ~い。目を開けていて下さいね~”

 

ーーー寝ちゃってるのね。そうよね。寝てばかりいたら、それこそ認知症が進むもの。

 

”自分でも曲げてみてくださ~い。そうそう。繰り返してくださいね。”

 

”なにを?”

 

ーーーう~ん。先生も大変ですね。

 

”朝ごはんはしっかり食べられましたかぁ~”

 

”食べてないよ。”

 

ーーー入院患者さんなのですから、召し上がっていないはずはなく、、、

 

リハビリが終わって、部屋を出たときに、母が

”お母さんも、近い将来、ああなっちゃうのかなぁ。” とポツリ。

 

 

<切ない話 その3>

 

会計で名前を呼んでも、何方も窓口に向かわれません。

すると、窓口のお嬢さんが、出ていらして、お一人の方に、”〇〇さん、会計へどうぞ”とお声をかけられました。

 

”ああ、ごめんなさい。耳が遠くなってしまって。”

 

お二人で窓口へ進み、お話は続きます。

 

”薬が、袋から落ちて、冷蔵庫の下に入って無くなってしまったの。”

 

患者さんの持っている薬袋を確認するお嬢さん。

”この袋の中にお薬入っていますよ。ちゃんと飲んで下さいね。”

 

”何でも無くなってしまうの。鍵までなくなっちゃって。”

 

ーーー優しいお嬢さんに甘えてお話されているのではないのです。

ーーー少し怒っていらっしゃいます。なぜに???

 

”でも、この袋に入っているお薬はちゃんと飲んで下さいね。飲まないとなおりませんよ。”

 

”飲んだらなくなっちゃうじゃない。”

 

ーーー???

 

病院の帰りは、散歩がてら歩くことが多いです。

花を探しながら、おしゃべりをしながら歩きます。

 

”さっきの人、一人で住んでいるのかねぇ。” と、母。

 

”そうみたいだったね。心配だね。”

 

”私には、お前がいるからいいけどぉ。”

”感謝してます。”

         

 

おおおおおおお、びっくり!!!

 

”そうだね。お母さんは、私とケンカしながら一緒に居るのがいいと思うよ。”

 

”そうだね。ケンカしながらね。”

 

 

 

叔母からの宅配便

お米~蕨~こごみ~アスパラ~さや~なめこ~しいたけ~じゃがいも

 

群馬の沼田に居る叔母から、いつもお米を送ってもらっています。

少なくなると電話をします。

 

お米の中に何か入れてくれることも度々ですが、今回はお米の箱とは別の箱で色々と送ってくれました。

 

以前、大きなシイタケを送ってくれたのも、この叔母です。

 

hohoan.hatenablog.com

 

ヤマトさんも度々お願いしているので、ご親切ですね。

2つの箱を、ヤマトさんがガムテープと紐で合体して下さったそうです。

その方が料金が安く済むということです。

 

開けてみます。

 

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出してみます。

 

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蕨!わらび!なつかしいです。

蕨のお味噌汁。おばあやんの味です。

 

蕨の袋には、ちゃんとあく抜き用の灰も入って売られているようです。

普通の家には、灰ってありませんものね。

 

以前、驚かされたシイタケですが、大きなサイズの時期が終わったようです。

と、いうか滅多に売られていない貴重なものだったらしいです。

今回は、なめこがビックサイズです。

 

こごめは、湯がいてから、定番の胡麻和えは勿論ですが、そのまま、マヨネーズに少しお醤油をたらして食べても美味しいですね。

 

あと、山菜の中ではアクが少ないので、洗って、そのまま油で炒めて、ササっとお醤油で味付けしただけでも、どんなお酒にも合います。

 

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さやは、お味噌汁にするのが大好きです。

 

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大きななめこは、なめこおろしで頂きました。

 

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このなめこを湯がいたお湯で、お味噌汁を作りました。サヤも入れます。

 

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蕨は、灰にまぶして、熱湯をひたひたにかけて一晩おくと、そのままで食べられます。

少し硬いと感じる方もいらっしゃると思いますが、私はシャキシャキっとして好きです。

 

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一番太い部分は、なつかし~~~いお味噌汁で頂きました。

食べることに夢中でしたので写真がありません。

 

残ったなめことキノコで、きのこうどんにしました。

こだわって、上州うどんという茹で麺を買ってきて作りましたよ。

 

外食が出来ずに、食事がマンネリ化しているところに、叔母からの宅配便は、食事にわくわくを届けてくれました。

 

感謝♡





 

 

5月の着物コーデ~21日

青海波の小紋に博多帯

 

昨日と同じ着物ですが、帯を変えようと思います。

 

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献上柄ではありませんが、博多帯です。 

実は、この帯はリバーシブルです。

先日は、反対側を締めました。

 

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後姿も変わります。

 

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先日は

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 チェックの方が可愛いと、気に入っていたのですが、縞もスッキリで、それはそれで良いのではないかと感じました。

 

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小物は、着物の青海波の紫を活かすべく、紫を選びました。

 

ちなみに、逆手で帯を締めるという方法を取りますと、チャック柄の方で、前姿に赤い部分を出すことも可能ですし、縞の柄の方で、胴に赤い部分を出さないようにすることも出来ます。

 

つまりは、微妙な違いではありますが、4通りを楽しむことが出来ます。

5月の着物コーデ~20日

青海波の小紋に単衣帯

 

今日も雨の予報でしたので、ポリエステルの着物です。

 

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遠くから見ると銀ねずに見えてしまうのですが、細かい青海波に、菊、桜、もみじ、松などが描かれています。

季節を選ばない着物です。

 

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単衣帯ではありますが、厚い生地でもありますので、冬の間も締めていました。

 

 

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帯に、暖かい色合いを選びましたので、少し涼しさを出したいと考えて、小物は水色を合せました。

 

 

乳癌定期健診とコロナワクチン予約

乳癌定期健診

 

母は、乳癌の手術後、3か月毎の検診を受けるために、1時間以上かけて病院に通っています。

 

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一応は、23区という東京の端っこから、青山一丁目というおしゃれな都会まで出かけていくのには、次のような経過がありました。

 

胸が痛い!

近所のクリニックで検診

医大病院を紹介される

医大病院で入院、手術、通院

主治医の転勤に伴い転院

 

癌で、痛みがあるなんて、まさか、末期なのか!と心配しましたが、お陰様で初期のもので、リンパへの転移もみられませんでした。

 

乳癌の場合、ごく稀に初期段階から鋭い痛みを伴うことがあるそうです。

母の場合、その痛みのお陰で、自分自身で気付くことができたというレアケースです。

 

主治医の先生に着いて行く形で転院したのですが、それは、先生がとてもお優しい方で、母がとても信頼していることはもちろんですが、”こんな、姿をいろんな人に見せるのは嫌なのっ!”という母の女心にもよります。

 

血液検査とレントゲンを撮って、1週間後に先生から診断を頂くという形を、3か月ごとに繰り返しております。

 

今回は、腕のリハビリも順調なお陰で、母が比較的元気でしたので、結果を伺うのも気楽なものでした。

 

血液検査もレントゲンも問題はなく、先生からも ”元気そうだね。”と言って頂きました。

 

”ところで、ワクチンは受けた?”と先生。

 

”私、お薬も合わないものがありますし、苦しくなると嫌だし、打たないつもりです。”と母。

 

すると、先生が

”苦しくたっていいじゃない。コロナになったら死んじゃうよぉ。ワクチン打って、美味しい物を食べに行ったり、楽しんだ方がいいよ。自分だけ打たないと、後で後悔することになると思うけどなぁ。”

 

実は、先日、近所の内科に私が代理でお薬をもらいに行った時も、先生が、ワクチンの予約は出来たのかとご心配下さり、母がアレルギーもあるので打たないと言っていると申しましたら、”大丈夫だと思うけど、本人が嫌がっているんじゃ仕方ないね。”とおっしゃっていたのです。

 

先生が大丈夫だとおっしゃっていたことを母にも伝えたのですが、”ふ~ん”と、スルー だったのですが、青山一丁目のY先生には

”はい。受けます!” とお返事したのでした。

 

母は、父と結婚するまでは、短期間ではありますが看護師をしておりました。

古い知識ではありますが、変に詳しいので、私は何も言えないのです。

打つにしても、打たないにしても、心配ですが、母が接種すると決めてくれて、やはりほっと致しました。

 

 

コロナワクチン予約 

          予防注射を受ける人のイラスト(女性)

 

さて、予約をしなければ

 

まずは、先日もご心配下さった病院に電話で聞いてみましたら、明日の午後2時~4時に電話予約を受けるが、今からだと8月以降になるということでした。

 

さて、インターネット予約はどうなっているでしょう。

 

この段階で、打つことを決意した母からは、”どうなってるの?”と圧が掛かります。

 

”わからないよ。お母さんが打たないって言ってたから、アクセスしたことないもの。”

 

―――小さく抵抗。ふぅ~

 

区のホームページは何度か見たことがあるので、すぐにワクチンの予約にアクセスできました。

 

操作も割と簡単で、1回目と2回目の間は3週間は開けること!という注意もクリアして、選挙会場にもなっている小学校に予約が出来ました。

 

ん?でも、これって1回目と2回目が間が空き過ぎでは?7週ほど開いています。

説明書をよく見ると、3週間を超えた場合はできるだけ速やかに2回目の接種を受けて下さいとありました。

 

不安になったので、お電話してみると、やはり、遅くても6週以内には接種した方が良いとのことで、会場を変えて、探して下さったのですが、なかなか見つからず、あまり、私一人にお時間を取らせるのは申し訳ないので、何とか自力で探してみると申し上げ、電話は切りました。

 

パソコン上で

2回目の予約を抑えておいての1回目の予約変更は出来ません

 

結局、最初からやり直しで、歩いて行ける範囲から、タクシーで行く範囲まで広げて、アクセスしては、日数が合わずにキャンセルの繰り返し。

接種券が届いてから10日は経過してしまいました。なかなか空きがありません。

 

繰り返している間に、ん?先ほどは該当なしだった会場が可能になりました。

そうなのです。キャンセルが入ることがあるので、状況が変わっていくのです。

 

結局、1回目は、歩いて10分(母の足で)の中学校で、6/12  13:45~

と理想的。

ただし、2回目はタクシーで行くことになります。しかも時間は17:15~と最終です。

でも、接種日は3週と4日の、7/7 です。

まあ、これで良しとしましょう。

 

パソコンの前に座って、相談の電話などの時間もありましたが、3時間近くかかりました。

 

どうぞ、皆様も、接種券がお手元に届かれましたら、早めに行動されることをお勧め致します。

 

ワクチンが、母だけではなく、皆様のお体の負担になりませんように。

また、母と心配なくお食事に行けるようになりますように。

 

さてと、私の接種はいつになることやら、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

5月の着物コーデ~16日

グレーの毬の小紋に博多帯

 

特に季節を限った柄の着物ではありませんが、春に着ることの多い着物です。

 

洗える着物ですが、これは柔らかく、しっとりと肩に馴染んでくれるので気に入っています。

縮緬風に、しぼがあります。

大きな柄の小紋ではありますが、地色がシックなので、年を重ねても着ることが出来ます。

 

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グレーと相性の良い色は、赤や、オレンジや、ピンクや、たくさんありますが、5月の半ばともなりますと、あまり暖かそうな色を選びたくはありません。

などと考えて、地色がクリーム色の博多帯を選びました。

 

 

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クリーム地に赤や青のラインも入っているので、合わせやすい帯です。

 

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小物は、着物の柄に使われているブルーと合う水色を選びました。 

5月の半ばですので、涼し気な感じも出せたらいいなと思いました。