桜や菖蒲の文様は、やはりその花の時期に着たいと思います。
秋の紅葉も同じです。
季節を装うのは、着物の楽しみの一つです。
でも、その短い時期以外はタンスの中で待機となります。
裏の付いている袷(あわせ)と呼ばれる着物は、10月~5月に着る着物です。
その間、秋から冬へ、そして春へと季節は移りゆきますが、例えば、縞柄のように季節に関係なく着ることが出来る着物があると、いつでも着ることが出来て便利です。
着物自体に季節感が無くても、合わせる帯や、帯締め、帯揚げなどの小物類との取り合わせで、その季節に似合う装いにすることが出来ます。
例えば、今の季節
着物に季節感が無くても、テッセンを織り込んだ帯と合わせれば、テッセンの咲く季節を感じることが出来ます。
帯揚げは花柄。帯締めは、端切れで作った丸ぐけで流文になっています。
どちらも水色で爽やかに感じて頂けたら、風薫る季節の装いとなると思います。
同じように、えんどう豆を染めた帯と合わせると、春、更には初夏を感じられる装いになります。
帯揚げは、水色。
帯締めは小紋の着物の端切れで作った丸ぐけで、水色の花が描かれています。
温暖化に伴い、5月ともなると暑いと感じる日もあります。
水色で、涼しさを感じて頂きたいと思います。
1月には
松と梅(桜?)の染の帯を合せました。
帯締めは水色の丸ぐけですが、帯揚げは、暖色のオレンジを選んでいます。
秋には
紅葉を感じて頂けるような葉を織り込んだ赤い帯を合せています。
同じ帯でも、小物類をどちらもオレンジにすると更に秋が深まった感じになります。