お友達であろうと、ご家族であろうと、皆さんでお食事をしましょう!とお集りになって、不機嫌な方はめったにおられません。
まして、お宮参りともなりますと、終始笑いが絶えません。
担当させて頂くたびに幸せのおすそ分けを頂いております。
お宮参りですと、和室がお勧めなのですが、先日は、お客様のご指定で椅子席のお部屋をご予約でございました。
ママさんパパさんと、そのご両親様。
パパさんのお兄様(たぶん)ご夫婦と、1歳ちょっとくらいのとても可愛い男の子もご一緒でした。
残念ながら、ママさんのお父様はお写真でのご出席でした。
さりげなく置かれた写真立てに、どんなにか、この席にお父様に出席してほしかったかが伝わり胸がつまりました。
椅子席で、寝んねの場所をご希望されますと、椅子を二つ並べて、座布団をしいて、といった形になります。
ご来店前にスタッフで相談しておりました。
ベット代わりの椅子を置くとしたら、ここしかないけれど、お料理を配るのに、片側が通れなくなります。
んーーーーーーん
まあ、何とかなるでしょ。
大丈夫。皆さん、きっとご機嫌はいいはずだから、多少、変則的な配膳でもお許し下さるはず。
やはり、予定通りの場所に椅子を並べることになりました。
仕方ありません。
向こう側のお客様には、こちら側のお客様の間をお邪魔して、前から出させて頂いておりました。
突然、テーブルをガタガタと動かされるので、何事!!!と思いましたら、お母様お二人が、御自分の方へテーブルを引いていらっしゃいます。
ーーーあの、重いテーブルを。えっ、まさか。
”私のために引いて下さったのですかっ!?”
にっこりと微笑まれるお客様。
通れる側には、体格の良いパパさん兄弟が座られたので、私がお料理を持って窮屈そうに動いていたのをご心配下さったのです。
ご親切ありがとうございます。