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言葉は言霊(ことだま)

”言葉は言霊よ”

大好きだったお茶の先輩がよくおっしゃっていました。

だった と過去形なのは、とても残念なことですが、お亡くなりになってしまったからです。

 

言葉は言霊

確かに、いったん口に出してしまうと、冗談では済まされないことがあります。

もしも、その言葉で、その方を傷つけたとしたら、その傷はなかなか癒えません。

言霊となって、その方の胸の中で生き続け、何度も何度も刺すのです。

悪気があったか無かったかは、言霊には通じません。

そこが怖いところです。

人を媒体にして、変貌する場合もあります。

伝言ゲームのおかしさの裏には、怖さが隠れています。

 

自分自身が発した言葉に縛られることもあります。

悪いことばかりではありません。

自己暗示にかけることも出来ますし、有言実行!などもそれに近いかもしれません。

 

その方、”人にされて嫌なことはしないだけよ” ともおっしゃっていました。

とてもお優しい方が、サラッとそうおっしゃるのです。

そうか!それが全てなんだ!と思いました。

相手がどう受け取るかわからない言霊ですが、せめて、自分が言われて嫌だと思うことは言わないように心がけたいものです。

 

 

大好きで尊敬している方の言葉というのは、体に染み込んでまいります。

自分も少しでも近づきたいと憧れているからでしょう。

反面教師は教師にならないと言います。

同じようになりたくないと感じても、ではどうしたら良いかがわからないからです。

 

憧れの方々とのめぐり逢いに感謝いたします。