綿と化繊の交織の着物は、洗える上に、涼しく着ることが出来るので重宝です。
近頃の夏の着物は、模紗とか疑紗とか呼ばれる、紗ではないけれど、紗のようなものもありますし、これは何?と聞かれると困ることがあります。
細い糸で平織りされているので、麻であれば上布ということになりますが、違いますし、もう、単に薄物で良いのではないでしょうか。
着物は、織り方や、柄によって格付けがあるので、そこが面倒と感じられる方もいらっしゃると思いますが、夏の正装は<絽>のみです。
それ以外はすべておしゃれ着に過ぎません。
雨の心配が無かったので、絹の帯を合せました。
平仕立ての名古屋帯です。
垂れに皺が入るのは、腰布団で補正をすれば解決できるのですが、私は面倒なので付けません。この時期、暑いですし。
襦袢には<うそつき>と呼ばれる2部式のものを使ったので、これだけ着物が薄いと、腰の下に、上の襦袢の陰が出てしまいます。
これを嫌う人は、長襦袢を着れば大丈夫です。
2部式の襦袢の上は、袖以外は綿で仕立てられています。
そこに化繊の絽の袖が付いています。
綿の部分が汗取りをしてくれるので、私は、この暑い時期に洗える着物のときは、肌襦袢も省略してしまいます。
着心地よく、楽に着ることを優先します。
でも、このお尻の辺の襦袢の陰が気になったので、母に丈の短めのうそつきを作ってもらいました。
それですと、帯の垂れの下までに収まるのですが、衿が浮いてきた時に少し引きずらくなります。
色々と工夫をしても一長一短あります。
このグリーンの帯ですが、芯を入れて仕立てましたら、思ったよりも明るい色合いになってしまい、あまり出番がありません。
着物に使われている相性の良いオレンジを頼りに、この帯を合せてみました。
帯揚げは絽。
帯締めはオレンジとグリーンの夏用の組み紐です。