着物は、着ているうちに裾が切れたりします。
足との摩擦なのでしょうね。足首がくすぐったいな、何か変な感じ、と思うと裾がずるっと切れているなどということがあります。
そんな時は、母が切れた裾を切って直してくれます。
お気に入りの着物は、なかなか諦めがつかず、2度の裾上げの後、もうこれ以上丈を詰めてしまうと着づらくなるというときは、胴と裾を天地して直してもらったこともあります。母あっての着物ぐらしです。
裾が切れなくても、色があせることもあります。
色無地の紋付ですが、随分色があせてしまいました。
何かになるでしょうか?
最後は縫い合わせて風呂敷にする手もあるので、とりあえず解いて、網に入れて、エマールで洗いました。
お友達で、絹の着物をエマールで丸洗いした方がいて、少しは縮んだのでしょうが、その仕上りに驚きました。
迷わず洗濯機に入れました。
アイロンをかけている時に気づいたのですが、裏まで色が褪せているわけではないのです。
幸い、この生地は裏と表が区別しにくいものでしたので、裏面を使ってスカートでも作ってみます。
襟肩空きで切って、それをまた半分の丈に切ります。4枚になります。
6枚はぎのスカートにしたいので、もう一枚も襟肩空きで切って、その1枚だけを半分の丈に切ります。
片側の真ん中に印をつけて、斜めにカットします。
中表にして2枚重ねてあります。
こんな 感じのものが3組。
それをつなげて縫っていきます。
斜めに切った端は三つ折りして縫います。
両側とも同じ方向から縫います。
その方が生地がよれることが少ないです。
着物を解くと半幅の生地が4枚あります。
一番長いのが襟
2番目に長い2枚が衽(おくみ)
一番短いのは共襟です。
衽の一枚の幅を半分にして、ウエストの部分を作ります。
私は、 とりあえず縫ってみて、余ったところを切るやり方。
縫い目の向こうまでに折って、縫って、ゴムを入れます。
裾の斜めのカットは生かせそうにないので、適当に切ってしまいます。
裾は手でまつり縫いをすることにしましたが、絹は針が進まないうえに、裾はかなりの長さになります。
とても大変でしたので、次回はミシンにします。
元は襟だった一番長い半幅の生地を半分に縫ってリボンを作りました。
ウエストのゴムを隠せます。
適当に作っても、絹という素材に助けられ、何とか着れるものになりました。