只今のお篭り生活で、老後の生活のシュミレーションが出来てしまいます。
何方にもお会いしないのをいいことに、髪型から何からいい加減な生活をしていると、本当につまらない日々になってしまいます。
元々、歳をとって、家にいるようになったら着物で過ごそうと決めていました。
着物が好きだからというのがその理由だったのですが、毎朝、髪を揚げて、着物を着るということが、老後の私の日常を楽しいものにしてくれるのではないかと思うようになりました。
半幅帯はあまり好きではなかったのですが、家事をするには良さそうなので、この際、母に教えてもらいました。いわゆる男結びです。
半幅帯は、お太鼓結びだと隠れてしまう後ろのおはしょりも見えるので、綺麗に伸ばしておきます。
使ったことのある帯は、一方の真ん中に線が入っていますので、そちらをまた手として使います。両端ともに線が入ってしまうのは悲しいです。
帯幅の3倍ほど(3~3.5倍程度 これは体の大きさや、好みによって変わります)を半分に折ります。
三角にして計ると解かりやすいです。
長さを決めたところを正面真ん中にして、そこから斜めに折ります。
2度巻きます。
巻いてきた帯は右手で下をしっかり持って、左手では、先ほど斜めに折った下の方を引くと、硬く締まります。
たれの長さを決め、折りかえします。手と同じく帯幅の3倍です。
もちろん、多少違っても大丈夫です。
長さを決めたら、折りかえします。これは長尺の帯なので背中の方まで折り返しました。
たれ(幅の広い方)を上に重ねます。
たれで、細い方を包むようにして結びます。
きゅっと引きます。
お太鼓を作る時のように、上を整えます。
内側に斜めに折りあげます。
これで、大体の形が分かります。
下になっている手の部分を中に入れるようにして
先ほど折り上げた部分と、半分に折った手の先を引きます。
結びをぐるっと背中に回して出来上がり。
確かに軽く感じます。
手を半分に折らないで結ぶと、貝ノ口 という結び方になりますが、私はきりっとしたこの男結びが好みです。
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先日の 世界一受けたい授業 の中で、五木寛之さんが南極越冬隊の話をなさっていました。白夜が続くような場合でも、朝になったら、ちゃんと顔を洗って、身支度をして、皆さんに ”おはよう” と挨拶をなさる方の方が、厳しい環境の中でのストレスに強いというのです。
やはり!と思ったと同時に怠け者の私の戒めになりました。